秋冬は季節性うつに要注意!「マインド・フルネス」で移ろう心を調えよう

2016/10/31
竹川 春菜

あっという間に季節は移り変わり、肌寒さを感じる今日この頃。「このところ、なんだか気落ちするようになった」、「やる気が起きない」という憂鬱を抱えている方もいるのではないでしょうか?実は、日照時間が短くなる秋冬は、脳内にも異変が起こり「季節性うつ病」を発症しやすい時期でもあるのです。

 

そこで今回は、落ち込みがちな気持ちを自分で救う方法、「マインド・フルネス」をご紹介します。

 

世界的に有名なストレス対処法「マインド・フルネス」

 

最近よく見かける、「マインド・フルネス」というワード。雑誌やテレビなどで目にしたことがあるという方もいるのではないでしょうか?

 

マインド・フルネスとは、今現在の自分の身体や心の状態をあるがままに受け入れることを言います。つまり、良し悪しなどの評価目線を外し、自分自身を客観視することで、ネガティブ思考や閉ざしてしまった心を解放することにつなげるという方法なのです。

 

有名企業が社員研修に取り入れたことをきっかけに、今日ではストレスやうつの対処法として、さまざまなシーンで積極的に用いられています。

いつでもどこでもできる!「マインド・フルネス」実践法

それでは実際にどのように行うのが見てみましょう。

 

1)背筋を伸ばして肩を張る。座っても立っていてもOK

2)ゆっくり息を吸う。

3)吸った状態で停止し、空気で膨らんだ下腹部や胸の感覚に集中する。

4)息を吐く。足や指先など、全身に空気がめぐっていることに意識を集中する。

上記を24分ほど繰り返す。

 

非常に簡単な方法ですが、行う際は以下の点に意識を向けるよう心がけましょう。

 

やるべき仕事や雑念にとらわれない

目の前の雑務を一度置いておき、自分自身の状態のみを見つめましょう。また、湧き上がる感情があれば、それを自分で認識することが大切です。怒りでいっぱいであれば、「自分は怒っている」と心の中で唱えて認識するのもひとつの方法です。

 

五感に集中する

自分の五感にピントを合わせてみましょう。座っている椅子や床の感触、衣類の肌触りを心の中で言葉にしてみるのもオススメです。そして、徐々に意識する範囲を広げていき、自分の周囲や部屋全体を覆う空気や音も感じ取ってみます。

 

マインド・フルネスの仕組みは、強いストレスから解放され、一旦リラックスすることで集中力を取り戻すという3ステップ構造になっています。これらを繰り返すことで、支配されていたパニックや不安などの感情から離れ、冷静になることができるのです。

マインド・フルネスで伸びやかな心を手にいれよう

日常的にマインド・フルネスを活用したいという方は、以下のようにじっくりと自分を観察してみるのも良いでしょう。

 

1)日常におけるストレスとリラックスの度合いを記録してみる

2)何にストレスを感じるのかを見極める

3)解放できているストレスとできていないストレスは何か

 

マインド・フルネスを行うことで、焦りや不安はいつまでも続くものではなく、また、自分だけが抱えている気持ちなのではないと気づくことが大切です。そうして冷静さを取り戻すことで、集中力が上がり仕事が効率的にこなせるようになったという例も多く見られます。

 

マインド・フルネスは、繰り返すことで習得できるものです。はじめはうまくできないという方でも、何度も行ううちに、気づくと物事の対処能力が上がっていることでしょう。仕事でもプライベートでも活用できる、心を伸びやかにしてくれるストレッチのようなものなのです。

 

 

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竹川 春菜
この記事を書いた人

竹川 春菜

ライターとして、旅行・健康・人物インタビューを中心に、書籍やWEBで執筆中。体を壊した経験から予防医学に出会い、最近は「アーユルヴェーダ」を勉強中。毎日の暮らしが楽しく快適になる情報を発信していきます。

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