わたし達の防災意識は、東日本大震災以降、大きく変わったといわれます。頻繁におこる自然災害や地震ニュースなどを聞きながら、誰もが“想定外”の事態を避けられず、被災するかもしれないことをより強く感じながら生きるようとなりました。
例えばスポーツ・アウトドア用品店に行けば、災害時に歩きやすそうなジョギングシューズだな。とか、ランタンや寝袋・雨合羽くらい持っていた方が安心かも?など無意識のうちに有事を想定して買い物をする人もいると聞きます。
そんな防災意識の高まりに応えてか、レジャーだけでなく防災にも目をむけた商品展開をするメーカーや店舗も多いようです。
出典: http://store.shopping.yahoo.co.jp/alpen-group/bousai.html
実際、最近のアウトドアグッズの便利さには目を見張るものがあり、簡易トイレや、折り畳み式のポリタンクなど手元に置いておけば災害時にも役立ちそうです。
※災害時にも役立つアウトドアグッズも取り扱うアルペン
備えるだけでなく体験する“宿泊型防災訓練”
しかし、グッズを買って安心するのではなく、自分がどこまで使いこなせるのか知っておくことこそ大切です。キャンプや野外フェスに参加してみるのも手ですが、最近は、被災した想定で訓練する体験型に注目が集まっています。
代々木公園では9月3日(土)に開催される防災キャンプ【SHIBUYA CAMP】では、普段は宿泊許可の下りない園内に被災時を想定してテントを張り、1泊2日のワークショップを行います。
これは東京都公園協会が主催する【防災ライフフェスタ】内の人気プログラムの一つで、自力でテントを設営できる訓練や、野外におけるトイレの問題、炊き出しの仕方など、被災時にどれだけ自分自身を守れるかを考える“体験型被災訓練”です。
http://www.project72.jp/
また、帰宅難民になったときに、どれだけ大変なのか、各自宅から代々木公園の【SHIBUYA CAMP】まで歩く『早朝被災ウォーク』という体験プログラムもあります。無事、たどり着いた人にはCAMPに参加した人と一緒に炊き出しをいただけるようです。
マガジンサミットの編集部には、大雨で自宅の裏山が崩れた経験をした者もおり、玄関を塞いだ泥や木をの蹴け避難するのが大変で、その時の教訓からアウトドア専用軍手を買い持ち歩るくようになったと言います。
実際に体験しないと分らないことがあります。常に防災用品を揃えておくのはもとより、日頃から体験型被災訓練に参加するのは大切なことです。毎日が“防災の日”だと思って
有事の時に備えておきたいものです。