いよいよ、パーティーシーズンに突入しますが…パーティーの交換用のプレゼント、何にすればいいのぉ~
悩ましい、悩ましい、悩ましい… そんな方におススメなのが「絵本」!!今、大人の絵本ファンも急増中!しかも、値段もお手頃!1000~2000円!プレゼント交換にちょうどいい価格では…。
そこで、プレゼント交換におススメの大人が喜ぶクリスマス絵本をご紹介!とはいえ…
この時期、似たような企画がたくさんあります。知ってますとも!そこで!ワタクシは、『なかなか取り上げられていない。だからと言って油断することなかれ!確実に面白いぞ』的な絵本をご紹介!さらに!!!
絵本を贈った相手に、「実はこの絵本ね、・・・なのよ」「へぇ~、そうなのぉ」と、かるく絵本蘊蓄を披露できる『たぶん使える!?蘊蓄トーク例』もご提案!
まずはこちら。
『おおきいサンタとちいさいサンタ』 谷口 智則 (文溪堂)
こちらは、巨大サンタと小人サンタが繰り広げるクリスマスの物語です。
(まさかのタイトルのまま…。)
<蘊蓄トーク例>
「ありがとう~、絵が素敵ね」
「そうでしょ~。この谷口智則さんって、今、注目の絵本作家さんなんだって。たぶん、ネットで検索するとたくさん出てくるから」
「へぇ~」
「この人、最初、日本で認められなかったんだけど、フランスでめっちゃっ評価されて、すごい賞を受賞したんだって。それから、フランスやイタリアとかで絵本を出してたんだけど、最近になって、ついに逆輸入!日本でも作品が続続、出版になってるんだって。すごくない…」
「へぇ~、たしかに絵が、むこう(海外)ぽいよね…」
「そう、絵がいいのよね。アートって感じでしょ。でもでも!話も、超面白いから。今言うとあれだから…。とりあえず、読んでみて!で、もし気にいったら、この続編になるサンタ絵本も出してるから。たしか「100人のサンタクロース」だったと思うけど…こっちもおススメだから、もしよかったらチェックしてみて」
2冊目は、こちら。
『天使のクリスマス』 作・絵: ピーター・コリントン 訳: 江國 香織(ほるぷ出版)
「この絵本ね、『この本をえんとつのない家にすむ子どもたちに贈ります』っていう書き出しで始まるんだけど、それ以外、1文字も文字がないの」
「え、どういうこと?」
「絵だけの絵本なの。それも絵の数が140個!すごくない? 文字がない分、静かなクリスマスの空気感がとって伝わってくるの」
「へぇ~」
「でね。最後のページを見てみて。作家の江國香織さんの文章が載ってるの」
「江國って、あの恋愛小説の…直木賞作家の江國さん?」
「そう。実は江國さんって童話作家でデビューしてるんだって。だから、翻訳を担当している有名な絵本もたくさんあるんだけど、この絵本は、作品の翻訳ではないところが貴重なんだって」
「ありがとう、今晩、さっそく読んでみるね」
そして最後は、…「なかなか取りあげられない」と大風呂敷を広げておきながらテッパン中のテッパン絵本をご紹介。
『ビロードのうさぎ』 作:マージェリィ・W・ビアンコ 絵・訳:酒井 駒子(ブロンズ新社)
子供より大人の方が感動する素敵な物語です。この絵本をもらって喜ばない女性は、まず、いないと思います。
ただただ、…ただ、よく大人向けの絵本として紹介されているので、ご存じの方も多いかも。六本木の青山ブックセンターの「冬のおすすめ絵本」のポスターにも、この絵本の表紙が使われていたような…。
<蘊蓄トーク例>
「ありがとう。これ、絵がすごく素敵!」
「そうなの。“よるくま”って絵本、知ってる? 酒井駒子さんていって、アレを描いた人が絵を描いてるの。独特のタッチがいいでしょ!私も書店の店員さんに教えてもらったんだけど…。酒井さんって絵本の世界では大御所中の大御所で、海外でも有名な賞をたくさん受賞している人なんだって」
「ホント、絵本っていうより画集みたいだもんね…」
「そうでしょ。でね、この絵本、文章の方もいいの!文章の方は古典的名作と言われている世界中で愛されてきたお話で、これはそのリメイク版なの。だから、絵も文章も超イケイケなの」
「すごーい。いますぐ読みた~い」
「ダメダメ~、家に帰ってベッドの中でゆっくり味わって!(一人で)」