最近、神前結婚式が見直されているようです。2015年は芸能界においても、女優杏さん・俳優東出昌大さん夫妻が愛宕神社で、歌舞伎役者の中村獅童さんやフジテレビの生野陽子アナウンサー、中村光宏アナウンサー夫妻は日枝神社で神前結婚式を行いました。
かならずしも和装でなくてもいい?
神前結婚式は親戚が主で友人は参列できないのが通例ですが、最近では広い式場を用意する寺社も増えつつあるようです。和のイメージがありますが、かならずしも出席者を含め、新郎新婦も和装でなくても良いのです。
そんな神前結婚式ですが、どんな特徴があるのか?ご紹介しましょう。
バージンロード『参進(しんざん)の儀』
まず神殿に入る前に列席者の心身を清めるために水で手洗い、口をゆすぎます。身体を清めたら、雅楽奏者による笙・篳篥・龍笛の演奏(※無い場合も)のなか、巫女の後ろに新郎新婦と参列者が列をなし神殿へ歩いて入ります。
神殿には、新郎新婦と血縁関係の強い順に入り、座る位置は神前に向かって右が新郎側、左が新婦側の親族になります。最後に、新郎新婦が巫女に先導されて入場します。
全部で9杯『三献(さんこん)の儀』
斎主が祝詞を読み上げた後、新郎新婦は神酒で三三九度の盃を飲み交わします。小・中・大の杯の順で注がれたお神酒を、それぞれ3回にわけて飲みます。
巫女が舞う!『神楽奉納』
雅楽の演奏に合わせて巫女が、新郎新婦や両家の繁栄を祈り踊ります。この『巫女の舞』は、祭祀を司る巫女自身の上に神が舞い降りるという“神がかりの儀式”。正に、神様の祝福を頂くことができるものなのです。
指輪も交換できる!
神前式の場合、指輪はどこで交換するのか?と疑問に思いませんか?実は、教会式のように式の後半に交換する儀式があります。ご心配なく!
幻想的な『かがり火婚』
“かがり火婚”は日の入り時刻に合わせて行われる挙式。かがり火の光が、ドラマティクな演出をしてくれると好評で予約困難なようです。
芝大宮社HP
www.shibadaijingu.com/html/kagaribi-wedding
氷川会館
www.hikawa.or.jp/plan/plan1/
そもそも、日本の結婚式は夜行われていたものですが現在は昼が主。夜に行うと、他とちょっと差をつける事ができることが出来ますよ!
『折鶴シャワー』で二人を祝福
教会では、式を無事に終えた新郎新婦が退出する際に、幸せを妬む悪魔から二人を守る意味を持つ『フラワーシャワー』や、お米の意味する繁栄・豊穣・子宝にも恵まれるようにと『ライスシャワー』などが行われます。
神前挙式でそれに代わるのが『折鶴シャワー』。「全ての人が末永く平和で健康でありますように」という想いが込められているのだそう。招待状に同封された数枚の折り紙を当日、折鶴にして持参するのがトレンドです。
誰でも世界遺産で挙式できる!
世界遺産である神社や国宝・文化財など歴史ある建造物での挙式をが人気だそうです。式費用(場所代のみ)も平均3万~10万と意外に低料金なのも魅力です!。
下鴨神社
www.shimogamo-jinja.or.jp/application.html
日光世界遺産ウエディング
nikkoresortwedding.com/
他にも人力車での送迎や、二人の名前を書いたお札を奉納する結びの儀など。神社ならではの日本の伝統を感じる結婚式の演出があるようです。伝統的で、そして新しい結婚式の形として、これから希望するカップルが増えるかもしれませんね。