女性たちが夏を刺激する!謎のファッション【童貞を殺す服】とは!?

2016/05/12
南城与右衛門

童貞を殺す服…そんな言葉をご存じであろうか?「殺す」という語句が入る物騒なネーミング。

 

しかし決して、特定の経験が無い男子が近づくと刃が出て殺傷するというものでも、ビキニアーマー(ドラクエⅢの女戦士参照)でもない。どちらかといえば多くの諸兄が愛でるであろう女性のファッションの分類を指す言葉。今回はその【童貞を殺す服】について紹介する。

 

この言葉の誕生はツイッターから

2015年夏、ツイッターにこんな書き込みがされ、ネットの共感者らによって拡散された。

Twitterより https://twitter.com/key774/status/617886788997152768

 

これが【童貞を殺す服】という言葉の誕生である。そしてその意味合いであるが、当初は「千載一遇のチャンスを得た局面に際したはいいが、構造上脱がし方が皆目見当がつかない女性の衣服」であった。

 

つまり、いわゆるゴスロリやゆるふわなどという既存の呼び方がある具体的なファッションではなく、「経験が希薄な男子(おれら)は脱がすのお手上げ」という衣服を指した。

 

ところが、拡散されるにつれ意味合いの純度が薄れ、そもそもツイッターをやるような多くのオシャレ達の介在により意味合いがズレはじめ【童貞が好む服】に定着しつつある。

 

これは奇しくも壁の薄いアパートで大声で歌っていたら隣人が壁を殴ってきてうるさいアピールをする『壁ドン』という言葉が、いつの間にやらロマンチックな所作にすり替えられた、まさしくそれと同じ現象であり、またしてもオシャレの言葉の侵略である。

童貞を殺す服の具体的イメージとは?

そのイメージは千差万別であり、それぞれが心の童貞を殺す服があるため、これといった具体例は結論をみない。そこで、あえてオシャレ達が定義した後発の狭義的な例をあげると…

 

・フリル付きの白ブラウス(リボンがあると尚よい)

・腰部がコルセット状になっているハイウエストのスカート

 

の2点が代表例となる。(だがしかしの枝垂ほたる参照)ポイントは露出の少なさ上品さ、そして最も重要なのがバージニティー。これらを満たす装いをする女性に巡り合った場合、即死とまで言われている。

 

仮にこれをひとまとめにゴスロリやガーリーなどと断じてしまうのが、オシャレの浅はかさである。

童貞を殺す動機とは?

一部のオシャレは、「このファッションで奥手をイメージさせつつ童貞を喰ってやろうと考えている」と論じる輩も少なくない。そのような動機をもち喰ってくれるなら願ったり叶ったりではあるが、残念ながら、それはうがった見方だと推察する。

 

まず、喰われることなど万が一にもなく、仮に合コンなる場にそのようないで立ちで現れれば非童貞を殺す服ユーザーの女性から「あざとい」と総スカンを食らうことは必定。それほど非ユーザーからすこぶる評判が悪いのも事実である。

 

上記の動機を否定し、証明されるのは、やはり「このファッションが好きだから」である。(…そう信じたい)

今夏も、このような服を見たら死亡確定?

以下、童貞を殺す服といわれるアイテムを豊富にそろえるブランドは、言葉の誕生の際に実例としてあげられたNO.S PROJECTをはじめ、Innocent WorldAmavel、axes femmeが人気のようである。価格帯としては、NO.S~とInnocent~がやや高価で、他の2ブランドがリーズナブルである。

 

NO.S PROJECT

 

注意したいのは、前項でも触れたが、これらのブランドの服を着用する女性は、あくまでその服を愛しているのであり、何者かを殺めようとは思っていないこと。そして愛好家が、あらぬ疑いをかけられ迫害されている女性もいることに配慮しなければいけない。

 

Innocent World

 

上記にあげたブランドの名誉にかけて、一応記しておくが、このような装いをしていても誰も死に至ることはない。ただ、それだけのインパクトと我々のような経験が希薄な者の心臓を射抜く魅力があり、破壊力は抜群であるということをお伝えしたい。

 

Amavel

 

また、構造上、まったく脱がすことに困難をきたさないであろうが、筆者が考える永遠の殺人兵器はニーハイソックスであることを最後に記しておく。


< 取材・文 / 放送作家 南城与右衛門 >

この記事が気に入ったらいいね!しよう

南城与右衛門
この記事を書いた人

南城与右衛門

"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

南城与右衛門が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

pagetop