HIROTSUバイオサイエンスは、線虫がん検査「N-NOSE」を利用した人で2023年1月~8月に検査結果を通知され、結果がハイリスク判定となった人を対象とした追跡調査を実施。12月18日に第1回の結果レポートが公開されました。
今回の調査では、228名が「N-NOSE」ハイリスク判定後に病院でがん検査を受診し、実際にがんが見つかったのは47名(20.6%)。本調査は臨床研究ではないため、この結果をもって「N-NOSE」の精度を説明するものではありませんが、参考として一般的ながん検診の陽性的中率(「要精密検査」となった後、実際にがんが見つかる確率)は約1~5%と報告されています。また、自覚症状がなくても「N-NOSE」のハイリスク判定がきっかけで、病院で検査を受けたらがんを早期発見されたという、行動変容にもつながっていることが分かりました。また、がんが見つかった人のの多くが、内視鏡、MRIなど、一般的に早期発見ができるとされる検査によって「所見あり」と判断されています。
調査では、N-NOSEハイリスク判定後、病院での検査を行った結果、最も多くがんと診断を受けた部位は大腸という結果に。また、N-NOSEハイリスク判定をきっかけに病院で検査を受け、がんの確定診断を受けた人の65%以上がステージ0、または1という結果でした。
5大がんに焦点を絞った場合、ステージ0または1で発見された人が約70%となり、厚生労働省から報告されている5大がんのがん確定診断時における各ステージの割合と比較して、N-NOSEハイリスク者の方が早期発見の割合、特にステージ0の割合が高いことが分かりました。最も報告が多かった大腸がんについて調べると、厚労省健康局がん・疾病対策課の報告と比較して、ステージ0または1、特にステージ0での発見が多いという結果が得られました。
さらに、N-NOSE受検後、50%近くの人が内視鏡、MRIで所見があると判断されていることが分かりました。早期発見ができるといわれる内視鏡の割合が最も高い結果となりました。
胃がんが発見できたという男性は「N-NOSEは2度受けており、今年2回目の結果がハイリスク判定でした。私は隔年で胃と大腸の内視鏡検査は受けているのですが、今年は大腸内視鏡をする年でした。N-NOSEの結果もあったので、胃の内視鏡検査も受ける事にしました。そうしたら、少し気になる箇所があるので、切除して生検に出しましょうと言われ、結果は初期の胃癌と診断を受けました。自覚症状があったわけでもないし、翌年受ける予定の胃の内視鏡を早めようと思ったキッカケはN-NOSEですよね。現在は、食べる練習の段階ですが、ゴルフの練習も出来ていますし、来年予定通り胃の内視鏡を受けていたらステージももっと進んでいたかもしれませんし、今回発見できラッキーだったと思っています」と、体験談を語っています。
ほかにも、公式ページにて利用者の声が紹介されています。
【利用者の声】
https://lp.n-nose.com/voice/
【N-NOSEサービスサイト】
https://lp.n-nose.com/