【まさかのネーミング】気の毒な名前を付けられた生き物たち

2017/03/11
南城与右衛門

アホウドリは、人間に仲間が殺されても警戒心が無く寄ってきたため「アホだな…」と思われ名付けられそうです。ただ人懐っこいだけなのに、とびきりの侮辱ワードを含んだ名前で呼ばれるアホウドリ、そんな言いがかりにも似た気の毒な名前の生き物はたくさんいます。今回はそんな残念なネーミングをされた生き物を紹介します。

陸の言いがかりネーム

 

ハダカデバネズミ

まさに毛がなく(厳密には若干生えている)、出歯でネズミな彼らはRPGの初期の敵として出て来そうな見た目で、ややグロい。地中で暮らし、哺乳類としては珍しい真社会性で女王を頂点とする縦社会。ワーカーはサボっていると嫌がらせされるため、毎日働き詰めという社畜。

 

ママコノシリヌグイ

1年草の植物で、漢字で書くと「継子の尻ぬぐい」。この植物、茎にトゲトゲがあり触ると痛い。これにより「この草で継子(自分の子では無い子)のお尻、拭いたら、さぞや痛いんでしょうね…」というところから名付けられたらしいです。名付けた人の闇の深さがうかがえます。

 

ヘクソカズラ

漢字で書くと屁糞葛。蔓性の多年草植物で、その名に恥じない臭気を放っています。さんざんな言われように哀れみさえ感じますが、きっと花言葉は素敵なはず。

 

その花言葉は、「誤解を解きたい」など。確かに人間でも独特の臭気を醸す人は、聞いちゃいないのにその臭気の理由を饒舌に語りますもんね。

 

ヘクソカズラヒゲナガアブラムシ

上記の臭い植物でも愛してやまない虫がヘクソカズラヒゲナガアブラムシ。寄生しています。どれだけ臭くても求めてくれる生き物がいる…、われわれ人間もあきらめてはいけないと身につまされます。ただ、宿は提供しないといけないようですが。

 

スベスベケブカガニ

スベスベなのか毛深いのか分からないカニ。見た目はスベスベ。もともとケブカガニが発見されていて、こいつは想像以上に剛毛。

 

ウッカリカサゴ

カサゴにうっかり間違えそうだから。カサゴありきのネーミング。知っている人にとってはカサゴより大きい点、ひれの数などで区別可能なようですが、それも微妙な誤差。

 

ションベンタレ

タカノハダイ、地方によってはションベンタレと呼ばれます。身がアンモニア臭がして臭いから。

 

ヤマドリ

魚なのにヤマドリ。鳥のキジの仲間ヤマドリの模様に似ているためこんな名前が。鳥と魚、同名であるため学者困惑。

ちなみにヤマノカミなるカジカの一種の淡水魚もいます。

 

ヨダレカケ

魚のくせに海で暮らすことを避け、海岸の岩などで生活。よだれが出ているわけではなく、下唇の吸盤がよだれかけのようなことからこの名前が付いたそうです。

 

カッポレ

大型のアジ。この魚、釣り上げる際に大暴れ。それに合わせて釣り人も翻弄され、その動きが、踊りのかっぽれに似ていることからこんな名前が。もはや、見た目ですらない名付け例。

 

ヤリマンボウ

外見は、ほぼほぼマンボウと変わらないヤリマンボウ。ただ、舵びれがやや尖っているためこのような名前が付いたんだとか。ただこのヤリマンボウ、発見例が少なく謎も多いそう。もちろんオスもいる。

  

まさか彼らもこんな風に呼ばれているとは、思ってもいないでしょう。今後、紹介したような名前をした生き物を見たとき、その生き物の気持ちを想像してみましょう。うっかり子供にキラキラネームなんてつけられないと思うことでしょう。

 

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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