ついに映画『太陽は動かない』が公開だ!舞台挨拶には主演を務めた藤原竜也と共演の竹内涼真、市原隼人、日向亘、佐藤浩市、そして羽住英一郎監督が登壇した。
本作は昨年5月公開予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて公開延期に。主演の藤原が「1年を経て公開ということで、僕らも非常にありがたく、嬉しく思っています」と特別な想い語ると、本作で藤原と初共演にして”最強のバディ”となった竹内も「お客さんを前にしての舞台挨拶が久々なので、感動しています。今日お客さんの前に立つことが出来て、やっと公開したんだなという実感が湧きました」とお披露目となったことに感慨深い思いを語った。
藤原は沈みゆく船で田岡(竹内)を救出するシーンを挙げて「足もつかないような深さで、水温もすごく下げて撮影していたんですよ。そんな温度下げる必要はないんじゃないかと僕は現場でも言ってたんですが、監督は『画に緊迫感が映るから、それを出したい』とおっしゃっていて。それでも、こんなに冷たくしなくても‥と撮影中思っていました」と撮影当時の様子をぼやいた。
撮影時には羽住組では「海猿」シリーズから使用されていた”男汁”と呼ばれる恵みのお湯があり、羽住監督は「これは禁断のもので、一度使ってしまうとワンカットごとに必要になってしまうんです」と百戦錬磨の羽住組のマル秘アイテムの存在を明かした。藤原も「実はお風呂も用意されてたんですけど、入ってしまうともう無理なんですよ」と語ると、竹内も「気持ちが折れちゃいますよね。これよりもキツイ撮影はもうないんじゃないかと思います」と同意した。
さらに本作の“やりすぎ”な撮影エピソードは止まることを知らず、話題はブルガリアで市原演じる同僚エージェントの山下を、藤原演じる鷹野が救出するシーンに。「2日間くらい吊されてたんですけど、何回目かで市原が『竜也くん、高いところだめでしょう』と言うので、『なんで?』と聞いたら3階を越えたあたりから僕の体が恐怖で震えていたらしくて。『恐怖で震えるの、やめてもらっていいですか』と言われました」というエピソードを披露。藤原同様に高所が苦手という市原も「僕も高いところが苦手なんですけど、それを絶対に出さずにやろうと思ってたら隣の竜也くんが顔も真っ青だし、震えるんですよ。僕も怖くなっちゃいました」とそれぞれが、過酷な撮影を乗り越えたことを明かした。
続編についても話が及ぶと、藤原は「(日向が)成長して大人になったわけですから、鷹野と田岡として‥見守るのが楽しみですね。僕は浩市さんの隣にいます」と、日向に自身が演じた大人の鷹野役を譲り、次は佐藤演じる風間のような司令塔のポジションになると宣言。佐藤からは「まだ早い」と一蹴されるも「もうキツイの嫌なの?」と尋ねられた藤原は「キツイの嫌です!マジで!」と苦笑しながら本音を漏らしていた。