瀬戸内の小さな島で暮らす少女の心の成長を描いた、ひと夏の物語。映画『凪の島』(8月19日公開)の公開直前イベントが8月15日に都内で行われ、主演の新津ちせ、共演の島崎遥香、結木滉星、加藤ローサ、そして長澤雅彦監督が参加した。
離島の小学校教師を演じた島崎。劇中の結婚式で『』を歌唱するシーンがあるが「私の役が歌もダンスも得意ではない役柄だったので助かりました。これがもし歌もダンスも得意な役だとしたら私にはできなかったはず」と笑わせた。
両親の離婚によって母の故郷である山口県の小さな島で暮らすことになった本作の主人公・小学4年生の原田凪を演じた新津。実母の故郷が山口県という縁もあり「そんな山口県の皆さんと一緒に作品を作ることができて嬉しくて楽しかったです。早く皆さんに完成作品を観てほしいです」と元気いっぱいにアピール。
凪が通う島の小学校の教師・河野瑞樹役の島崎は、笠戸島でのロケを振り返り「コロナ禍ということもあり人がいなくて、わたし達しかいない隔離されたような島での撮影でした」と笑わせつつ「車の音も工事の音もせず、海風の音で朝目覚めるのが気持ち良かった」とうっとり。瑞樹に思いを寄せる漁師・守屋浩平役の結木は「笠戸島の自然や美しい景色がスクリーンを通してそのまま映っているので映画館の大画面で是非観てほしいです!」とアピールした。
看護師をしながらシングルマザーとして凪を育てる・原田真央役の加藤。映画出演は約10年ぶりとなるが「長澤監督とは3度目のご一緒。10年ぶりの映画出演で緊張するのかと思ったけれど、そこは長澤組ということで安心して臨めました」と再会を喜んだ。
凪が海に飛び込むシーンの話題になると新津は「凪は海が大好きな子なので、海に慣れるためにダイビング資格を取りました。撮影時には海が大好きになって、飛び込むシーンの撮影をするのが楽しみでした」と余裕の表情。結木からは「僕が抱っこして海に飛び込むのでちせちゃんは怖かったはず」と心配されるも、新津は「凄い安心感がありました!」と感謝していた。
撮影から約1年が経過。現在小学6年生の新津は「去年から身長が8センチくらい伸びました。撮影でのびのびできたからか、今までで一番伸びました」とニッコリ報告。島崎が「私はわからなかった!」と驚くと、母親役の加藤は「私はわかりました。会ってすぐに言いました」と成長に目を細めていた。