大人に絶対読んでもらいたい!あの名作絵本「だるまちゃんシリーズ」の新作が3作同時刊行!

2018/01/12
N田 N昌

「だるまちゃんとてんぐちゃん」に代表される「だるまちゃんシリーズ」は、日本の絵本を代表する超ロングセラー絵本でございます。1967年2月号の「こどものとも」で登場、去年ちょうど50周年を迎えております。

ちなみに、この作者、かこさとし様ですが、先日、おしゃれ雑誌「カーサブルータス」の『生き方を変える本』特集(2018年1月号)の中の「あの人の本棚」というコーナーで、書斎の本棚が紹介されておりました。そんなかこ様(佳子様ではございません)、実は、今年で御年92歳!にもかかわらず、現役で絵本を描き続けておられます。

しかし、これで驚いていてはいけないのでございます。なんと、この1月中旬に「だるまちゃんシリーズ」をなんと!!“3冊同時”に刊行されるのでございます。おそるべし92歳でございます。

それが、こちら。

今回の3作の舞台は、宮城、福島、沖縄でございます。かこ様が、東日本大震災、福島の原発事故にあわれた方々、そして戦中戦後なお今も続いている沖縄の方々の苦労に思いを込めた渾身の3冊でございます。日本の伝統を学べるだけでなく社会派絵本でもあるのでございます。

3冊同時刊行については、NHKの朝のニュース「おはよう日本」でも取り上げられておりました。その中で、インタビューに答えられていたかこ様は、「きちっと今の社会の状況を見据えて問題点をひとつひとつ克服する子どもが次の未来を開拓していく力がある。今よりもより美しく、今よりもより健やかに、今よりもより賢く、子どもたちに頑張ってほしい」とエールを送られておりました。

余談ですが、実はかこ様には前科がございました。1973年刊行のかこ様の人気ロングセラー絵本「からすのパンやさん」、こちらも、刊行40年にあたる2013年に、「からすのパンやさん」に登場する4つ子たちが、大人になったそれぞれの物語を4冊同時に刊行されております。

そして今年は!『かこさとし展 未来のだるまちゃんへ』が1月27日から2月7日まで高崎シティギャラリーで開催されるのでございます。かこ様の展示会としては最大規模、200点にのぼる作品や資料が展示されとか。この記事で、かこ様に興味を持たれた方、かこ様の絵本を思い出された方、是非、足を運ばれてみてはいかがでしょうか…。

(文:N田N昌)

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この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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