古代・現代の建築から月面構造物まで貴重な構造模型を展示!「感覚する構造」展を開催

2023/08/24
佐藤 勇馬

東京・天王洲アイルにある現代アートのコレクターズミュージアム「WHAT MUSEUM(ワットミュージアム)」(運営:寺田倉庫)にて、9月30日から40点以上の貴重な構造模型を展示する「感覚する構造 - 力の流れをデザインする建築構造の世界 -」が開催されます。会期は来年2月25日まで。

1923年の関東大震災から今年で100年。われわれ人類は、地震力や風力をはじめ自然の力が及ぶ世界に生き、さらには地球という重力空間において、建築における力の流れをどうデザインしてきたのでしょうか。そうした力の流れや素材と真摯に向き合い、技術を駆使し、建築の骨格となる「構造」を創造してきたのが、構造デザインの世界です。

※「薬師寺西塔 構造模型」縮尺1/10

指導:川口衞、阿部優

模型制作:荒井和雄、碓井克彦、遠藤光男、大崎昇、岡田憲二、木内隆行

所蔵:明星大学 建築学部 松尾智恵研究室

photo by Kenji Seo

本展覧会は、導入展示と3つのテーマ展示で構成され、40点以上の構造模型が鑑賞できます。導入展示では、古代から現代までの名建築の構造模型を通して、建築における力の流れを感覚的に捉えられます。

テーマ展示では、建築家の磯崎新、伊東豊雄、妹島和世+西沢立衛/SANAAと構造家・佐々木睦朗の協働を取り上げた展示から、佐藤淳らとJAXA(宇宙航空研究開発機構)が開発中の月面構造物を紹介する展示、近年サステナブルな建材として注目される竹を使った建築作品の模型展示を展開します。

※「月面構造物(滞在モジュール / ソーラーモジュール / オーバーハングモジュール)」

東京大学大学院 新領域創成科学研究科 佐藤淳研究室、佐藤淳構造設計事務所

photo by Kenji Seo

また、9月10日には構造家・陶器浩一氏と滋賀県立大学の陶器浩一研究室の学生と一緒にサステナブルな素材である竹を活用した建築空間を制作するプレワークショップを開催予定。さらに、建築倉庫公式YouTubeチャンネルでは、展覧会に出展する建築家や構造家らへのインタビュー映像やイベントのアーカイブ映像を公開し、本展覧会に関連する映像も順次配信する予定です。

【展覧会公式ページ】
https://what.warehouseofart.org/exhibitions/sense-of-structure_first-term/

【建築倉庫公式YouTubeチャンネル】
https://www.youtube.com/c/archidepotmuseum

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この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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