スパイ映画ファン待望の人気スパイ小説を映画化! それが、本日29日公開の映画『アメリカン・アサシン』。
冒頭からビーチで恋人にプロポーズ。満面の笑みの元、OKをもらい、死亡フラグが立った瞬間、機関銃をそこら中に撃ちまくるオジさんたちが出現。イスラム過激派の乱暴な無差別テロにより、フィアンセになりたてホヤホヤの恋人を失う主人公。そこから、根暗野郎にトランスフォーム。電光石火の早さで、復讐の為、殺人スキルを猛特訓。それが転機となり、CIAにスカウトされるというサクセス・ストーリー。
ネイビーシールズ出身の鬼教官による地獄特訓を受け、晴れて仲間入り。鬼教官の指揮下の元、初ミッション参加。所が、プルトニウムを盗んで、核兵器の製造を目論む……という景気がいいにも程があるテロリスト集団に遭遇。さらにそのバックには、鬼教官の元弟子で、今は残忍テロリストへ華麗な転職を果たしたラスボスの存在がチラ見え。核のカウントダウンを止める為、主人公と鬼教官が奔走するヒヤヒヤ展開へ。
どーも過去のスパイ・アクション映画からの既視感ある設定だらけなんですが、原作は2011年のヴィンス・フリンさんの書いた人気シリーズのミッチ・ラップ シリーズ。テレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』のコンサルタントを務めたお方。その為、「スパイ」「CIA」「テロリスト」の単語が出てくる映画が好きな人には確実に楽しめる内容です。
主演は『メイズ・ランナー』シリーズの濃い割りにファニーな顔立ちが勇ましいディラン・オブライエンくん。とにかく、アクション・シーンがキレッキレ。
そんな若造に負けるかと鬼教官を演じる元バットマンのマイケル・キートンも引き締まったボディで、現役バリバリ感なフェロモンを撒き散らしています。
上司の命令を無視するスタンドプレーが結果的に上手くいき、調子に乗りまくる主人公。中東のテンプレなテロリスト像。そういった、アメリカンに歯向かう者への報復には手段を選ばない大味な展開などを受け入れられるかで、作品の評価が変わってくると思います。良くも悪くもトランプ時代のスパイ映画。