1月22日に行われた、145(イシコ)こと荒畑潤一主催の日本初の※スラッピーを主体とした大会「Happy Hour Slappy Session」がお台場、HLNAスケートパークで行われ、スケートパークに隣接している、日本初上陸のメキシカンタコスフード・レストラン”Wahoo’s Tacos&More”が提供する極上のタコスとビールを片手にご機嫌なスケーター達が大盛り上がりを見せた。
(※スラッピーとはオーリー(ジャンプ)をしないで、縁石などに勢いよくデッキを擦り付けるように乗り上げて行う技の事。)
この日は事前のエントリー情報では「あまり人数が集まらないのではないか」と不安視されていたが、蓋を開けてみたら大勢のスケーターが集結!パーク内は大賑わいとなった。
中には日本で一番オリンピックに近いスケーターの一人「池田大亮」や唯一無二トリックが光る「砂川元気」きな粉棒選手こと「玉城和明」ドメスティックキャップブランドを展開する「安田哲也」ガールズスケーターオンリーのDVDが話題の「Joy and sorrow」を手がけた「村井祐里」など豪華な面々が一般スケーターに混じって参加した。
第1戦クォーターパイプセッション
※クォーターセッション(砂川元気・R to Rオーリー)
1回戦はクォーターパイプを使ったセッションが行われた。AJSAの大会とは違い、ナイスミドルな参加者とキッズが入り乱れる普通のコンテストでは、滅多に見ることのできないセッションが印象的だった。
第2戦マニュアルセッション
※マニュアルセッション(安田哲也・キックフリップtoノーズブラント)
※マニュアルセッション(砂川元気)
2回戦はマニュアルセッション。砂川元気が両足を揃えてデッキに乗る超個性的なマニュアルを披露するなど、会場の視線を一気に集めた。ラストは安田哲也による、キックフリップtoノーズブラントで大盛り上がりとなった。
※興奮するジャッジ(手前から、荒畑潤一・村岡洋樹)
第3戦!スラッピーセッション
※スラッピーセッション
3回戦は日本初開催となるスラッピーセッション。
参加者全員おそらくこの日の為に練習してきたであろう、トリックを我先にと披露しようと大混乱!まさにカオス状態となったが笑顔あふれるコンテストとなった。
クォーターパイプセッションリザルト
1位・スナガワ ゲンキ
2位・オオシマ カツトシ
3位・ワタナベ ユウト
※クォーターパイプセッション表彰
※以前マガジンサミットでも取り上げた「Psycho Minority Skates オオシマ カツトシ(クォーターセッション2位)」
マニュアルセッションリザルト
1位・スナガワ ゲンキ
2位・イケダ ダイスケ
3位・ヤスタ テツヤ
※マニュアルセッション表彰
スラッピーセッションリザルト
1位・リュウノ トオル
2位・タケイ ユウマ
3位・ハガ コタロウ
※スラッピーセッション表彰
特別賞
・村井祐里
※特別賞の村井祐里
こけたで賞
※こけたで賞
・コンドウ ヒデアキ
※参加者集合写真
オヤジと笑顔とスケートボード
今回“日本初のスラッピーを主体とした大会”という事で「大人のニオイがプンプンしているなぁ」と思っていた。そして今大会を取材して一番感じた事は、「オヤジの笑顔があふれていた」事だった。
オヤジたちは終始、少年の顔になり、少年たちは大人の顔だった。
セッション中、大人はキッズたちを子供扱いすることなく“スケーター”として接し、キッズたちも大人に対して躊躇しない。体格の差こそあれ、お互いがライバルであり、スケート仲間だった。
スケートボードが東京オリンピックに決まった事で、これから先、若い世代はどんどんメディアでフィーチャーされ、今までの日本のスケート界では考えられなかったような影響を一般の人たちに与え始めている。
スノーボード・サーフィンと違って「スケートボードは子供の遊び」今でも日本にはそんな風潮があるように思える。しかし、今大会を通して大人でも間違いなく楽しめる、横ノリスポーツだと改めて確信した。何より、今回のコンテストでのオヤジたちの笑顔を見ていると無条件にこっちも楽しくなってくる。
スケートボードは大人を少年にする魔法の乗り物なのかもしれない。
※笑顔あふれるナイスミドル
「Happy Hour Slappy Session」
主催:H.L.N.A (http://hlna.jp/)
監修:荒畑”145”潤一
会場:H.L.N.A SKATEPARK(http://hlna.jp/skygarden/)