モデルの道端アンジェリカさんが5日、乾癬(かんせん)の啓発アートイベント『ふれられなかったにんげんもよう展』のオープニングイベントに出席しました。
このイベントのアンバサダーとして登場した道端さんは、昨年5月に乾癬を発症したことを自身のインスタグラムで告白しています。「5年前から小さい赤いポツポツができて、皮膚おかしいな〜くらいに思ってて。乾癬っていう名前すら知らなかったです。」と当時を振り返った。気づいたきっかけは、海外のテレビ番組でタレントが乾癬であることを知ったことで、「私も乾癬なんじゃないか」と思ったそうです。
当時、病気のことは周りに告白できなかったようで「近い人ほど言えなかったです。気持ち悪いと思われたくないし。。ヘアメイクさんやメイクさんには『ブリーチして頭皮赤いかも』とか『今ちょっとアザっぽくなっているから』とか今だけ荒れてますってフリしてました。」と苦悩を告白。
"かんせん"という病名から感染するのでは?と勘違いをされたり、そもそも乾癬を知っている人は少なく、病気に関しての周りの理解がないことも患者を苦しめていた。
インスタグラムで乾癬を告白した理由は、「嘘をつく生活に疲れていた時に、精神的にも心無い言葉も言われて、辛くてもういいや言っちゃおうってなりました。解放されたいと思った。」と告白までの経緯も話してくれました。
こうしたタレント自らが乾癬を告白することが乾癬患者に励みになったと話すのは乾癬啓発普及協会”INSPIRE JAPAN WPD”の山下織江さんは「人に見られる仕事って乾癬患者にとってすごくストレスのかかる仕事なのに、それを告白して乗り越えてきているのがすごいと思いました。」と道端さんの告白に元気をもらったとのこと。
7月に第一子を出産した道端さん「今2ヶ月半くらい、毎日とっても楽しい!辛いと思ったことが実はなくて、今も仕事中で会えなくて寂しいです!早く会いたい(笑)」と息子が生まれたことを喜んでいました。さらに「妊娠中は乾癬の症状も落ち着いていました。女性は妊娠中に落ち着くケースが多いみたいです。」と話していました。
イベントの最後には、「こういったイベントを通して乾癬はうつらないということを理解してもらえると、私たちも生活しやすいし、普段気にしていたこともオープンになレテ前向きになれる。ファッションを楽しめる患者さんも増えていくと思うんですよ。そういった世界にしていきたいと思うし、私たち一人じゃないので。
私も前に悪化した時に私の周りの友達にはいなかったですけど、告白した時にたくさんの患者さんが私もです!って励ましの声をもらって、一人じゃないんだって思えたので、人に相談して前向きな心で向き合ってもらった方が絶対良くなると思うので、そういうのを伝えてきたいと思います!」とアンバサダーとしての意気込みを語っていました。
『ふれられなかったにんげんもよう展』は、10月5日から7日の3日間、東京ミッドタウンで開催しています。