※オリジナル版(左)とコピー版(右)写真©Gottingham
博報堂が発行する雑誌『広告』の最新号が3月26日に発売されました。「オリジナル版」と“セルフ海賊版”ともいえる「コピー版」が同時リリースされ、その挑戦的な試みが話題を呼んでいます。
昨年、クリエイティブディレクターの小野直紀氏が編集長に就任し、「いいものをつくる、とは何か?」を全体テーマに据え、この問いを思索する「視点のカタログ」として生まれ変わった同誌。前号のリニューアル創刊号では「価値」を特集し、販売価格を1円(税込)とすることで大きな反響が巻き起こりました。
写真©Gottingham
最新号の特集テーマは「著作」。SNSを賑わせる“パクリ”騒動や違法コンテンツ配信問題など、インターネット普及後のものづくりを取り巻く環境が激変する中、オリジナリティや作家性、著作物の保護や利用のあり方など、「著作」について考え直す内容になっています。
特集にまつわる問題提起として、今号は「オリジナル版」(税込2000円)と、それをコピーして作成した「コピー版(セルフ海賊版)」(税込200円)の2冊を同時発売。さらに、執筆者や取材先と協議のうえで、記事ごとにクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(※)を付与しています。(一部の記事は対象外)
※インターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません」という意思表