実業家の三崎優太氏が、日本の未来を支える若者を支援することを目的とした『三崎優太 若者のみらい応援基金』を創設し、1億円規模の起業支援を行うことを発表しました。
これは、新型コロナウイルスの影響でビジネスチャンスや夢などを諦めたり、実現させ辛くなったりした若者を対象に、ビジネスとエンターテイメントの両分野において、それぞれ活躍できる機会や場を設け幅広く支援するもの。
29日に都内で開催された記者会見には、三崎氏と公益財団法人 公益推進協会の代表理事、福島達也氏が登壇。また、演出家でTVプロデューサーのテリー伊藤氏をゲストに迎え、基金設立の経緯や令和時代の若者に期待することなどをテーマにトークセッションを行いました。
ビズネス・スポーツ・ゲーム・音楽など幅広い分野で応援
同基金は、ビジネスアイディアを競うコンテスト形式の「BUSINESS」と、スポーツや音楽を通して夢や目標を叶える機会を支援する「ENTERTAINMENT」とに分かれており、ビジネスコンテストでは最優秀賞1名に1,000万円、優秀賞3名※に250万円、審査員賞5名※に100万円が送られます。(※は最大人数)
さらに、無料で利用できる都内のコワーキングスペースを提供し、コンテスト応募者同士※の交流会やセミナーを開催するなど、ビジネスマッチングを実現する場を設けたいとしています。(※応募者から選抜)
なお、ビジネスコンテストの対象は満15歳~34歳で、起業後3年以内かつ、現在事業が継続している企業の経営者。またはフリーランスの方、起業を目指している方(学生可)。となっています。
一方、「ENTERTAINMENT」では、スポーツや音楽、e-スポーツの分野を目指す若者を中心に支援。すでに3月から始まっている、総合格闘家でスポーツインストラクターの朝倉未来氏が協力する若手格闘家育成プロジェクト「朝倉未来1年チャレンジ」や、2021年東京オリンピックの正式種目として注目されている3人制バスケットボールの「3×3.EXE PREMIER」プロリーグチーム設立と、2021年内のリーグ新規加盟を目指しています。
また、音楽の分野ではオンライン音楽フェスの開催などを通してアーティストの支援活動を、e-SportsやCARD GAMEの分野では、支援および世界大会へのサポート活動を予定しています。
ビジネスコンテストは満15歳から参加可能
三崎氏は、高校時代にはじめたアフィリエイト広告で月収400万円を売り上げ、18歳で「メディアハーツ」(現 ファビウス株式会社)を起業。美容通信販売事業などを手がけ、2017年には累計1億3000万個を販売した「すっきりフルーツ青汁」が大ヒット。“青汁王子”としてメディアに取り上げられるなど注目を集めました。
三崎氏は、「色々あって去年は今までで一番つらかった。お金がなくて大変だったが、投資家としての収入があり今回の基金設立に至った」と説明。さらに「今、こうしていられるのは様々な方との出会いや支援があったから」と起業家人生を振り返り、「20代は高級車や高級マンションを購入したりしたが、まったく手元に残らなかった。それを思うと、もっとお金を有効に使えば良かったと後悔している」と基金設立の経緯を話しました。
また、今回のプロジェクトは、あくまで寄付であり出資ではなく「応募者と未来においてビジネスパートナーになる可能性はあっても、株式を所得するなどは考えていない」とし、コロナショックで夢や希望がもてず“未来が見えない”と感じている若者らを元気づけ、人生を切り開く後押しになれば嬉しいと抱負を語りました。
ゲストのテリー伊藤氏は、自らの学生時代を振り返りながら「僕らの若い頃は大人が認めなければデビューできなかった。けれど今は、YouTuberをはじめ“面白い”と思ってくれた人達から直接反響がもらえる。令和の感性を作れるのは我々じゃない」と若い世代の新しい才能に期待。また、ビジネスコンテストの応募対象が満15歳~34歳という年齢であることに着目し、「日本は15歳という年齢の若者にお金を与えることをしない。けれど、これからは、もっと若者の感性や実力を認めて支援してもいいはず。基金を使って、自由に発想させてアイディアをカタチにする良い機会だと思う」と話し、是非とも応募してほしいと若者にエールを送りました。
応募期間は、ビジネスコンテスト:2020年7月1日(水) ※予定~8月10日(月)。3人制バスケットリーグ「3×3.EXE PREMIER」の球団を運営スタッフ、代表者、選手:2020年7月1日(水) ~2020年10月30日(金)。その他、詳細は三崎優太オフィシャルサイト https://yutamisaki.jp/ まで。