東京・丸の内にてShinwa Auctionが特別オークションを開催。「金茶道具一式」などの名品を出品

2023/05/24
マガジンサミット編集部

2023 年 5 月27 日(土)。Shinwa Auction 株式会社による特別オークションが、東京・丸の内、丸ビルホールにて開催されます。今回のオークションには、国内外の近代美術・コンテンポラリーアート、ジュエリー等が出品され、伯爵藤堂高紹(とうどうたかつぐ)旧蔵の「金茶道具一式」も出品されます。

金茶道具一式

今回出品される「金茶道具一式」は茶碗、天目台、茶入、釜と付属する釜鐶、風炉、蓋置、建水、杓立、火箸からなる茶道具で、由緒正しくも数奇な運命を辿った一品。元々は伯爵・藤堂高紹氏が所有していたものであり、今回のオークションに出品されることとなりました。

藤堂家は、室町時代に近江国犬上郡藤堂村(現在の滋賀県犬上郡甲良町)とその周辺の地域を治め、藤堂姓を名乗った三河守藤原景盛(生没年不詳)を始祖とし、江戸時代には藤堂高虎が伊勢国津藩(現在の三重県津市)初代藩主となり、明治時代に伯爵に叙任されたという家柄。

「金茶道具一式」は代々この藤堂家に伝わり、昭和4年に東京・上野の東京府美術館で開催された閑院宮載仁親王を総裁とし、読売新聞社が主催した美術展覧会「日本名寶展覽會」にも出展されました。

「日本名寶展覽會」には国宝や重要文化財、皇室の御物とともに、華族などの格式の高い名家に伝来し、門外不出とされてきた美術品の数々が出品され大きな話題となりましたが、その中でも会期中に最も来場者の注目を集めたのが「金茶道具一式」でした。当時、「金茶道具一式」は藤堂家の当主でさえも年に一度しか目にすることのできない秘蔵の家宝だったそうです。

この「日本名寶展覽會」で注目を集めることとなった「金茶道具一式」ですが、その後の第二次世界大戦では、金属類回収令を受け供出され、日本銀行の買い取りとなりました。しかし、幸いなことに武器製造の資源として使用されることは無く、終戦後も日本銀行に残されていたため、1960 年に売り戻され再び藤堂家の所蔵となったのです。

このように数奇な運命を辿った「金茶道具一式」。今回のオークションではこのような名品の数々が集結しています。ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。オークションの詳細は以下の通りです。

開催オークションジャンル(6 ジャンル):

Luxury Evening Auction/近代美術/コンテンポラリーアート/近代美術 PartⅡ/MANGA/【同時開催】Rubik’s Cube Charity Auction

オークション開催日時:2023 年 5 月 27 日(土)14:00 開始

オークション会場:丸ビルホール(〒100-6307 東京都千代田区丸の内 2-4-1 丸ビル 7F)

下見会開催日時: 2023 年 5 月 24 日(水)~26 日(金)10:00~18:00

(最終日のみ 10:00~17:00)

下見会会場: Shinwa Auction 株式会社

(〒104-0061 東京都中央区銀座 7-4-12 銀座メディカルビル 1F・2F・B1F)

出品数:236 ロット

※本開催は、オークションは丸ビルホールにて、下見会は銀座メディカルビルにて開催いたします。 各開催会場にご注意ください。

 

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