
夏休みシーズンを迎え、レジャーや帰省などで旅行する人が増える時期になりました。楽しみが膨らむ一方で、悩ましいのが「出発までに冷蔵庫の食材をどう使い切るか」「帰宅した日の食事をどうするか」といった問題です。大手デリバリーサービス「出前館」が、旅行前後の食事や食材に関する実態調査を実施しました。
調査は2026年5月20~21日、全国の男女750人を対象に行われました。旅行や帰省の前後に、冷蔵庫の食材をどうするか考えることにストレスを感じる人は46.2%に上り、約半数に達しています。
さらに、旅行前に自宅や冷蔵庫にある食材を使い切れず、困った経験がある人は64.3%。帰宅時に冷蔵庫の中に何もなく、困ったことがある人も44.0%となりました。旅行前後の「冷蔵庫空っぽ問題」が、多くの人にとって心理的にも実務的にも負担となっていることがうかがえます。
■帰宅当日の食事、自炊する人は約2割
調査では、旅行から帰宅した当日の食事について質問。最も多かったのは「スーパーやコンビニ等で購入する」の58.0%でした。次いで「外食する」が39.7%、「家にあるもので済ませる」が33.1%となっています。

「自炊する」は21.6%にとどまり、帰宅当日に自炊しない人が約8割に上りました。長時間の移動や荷ほどきなどで疲れているため、できるだけ調理の手間をかけずに食事を済ませたい人が多いようです。
一方、「フードデリバリーを利用する」と答えた人は23.3%でした。旅行帰りの食事は手軽に済ませたいというニーズは強いものの、現状ではスーパーやコンビニ、外食を選ぶ人が多く、フードデリバリーはまだ十分に浸透していないことが分かります。
では、旅行前後にフードデリバリーを利用する場合、何が重視されるのでしょうか。最も多かったのは「安く購入できる」の47.9%で、「食べたい商品がある」が41.5%、「早く商品が届く」が32.9%と続きました。
旅行や帰省は交通費や宿泊費などで出費がかさみやすいため、便利さだけでなく、価格への納得感も重要なポイントになっているようです。

出前館では、店頭と同じ価格で注文できる「お店価格」の取り組みを段階的に進めています。「お店価格」であれば、旅行帰りにフードデリバリーを利用したいか尋ねたところ、「積極的に利用したい」が13.6%、「ときどき利用したい」が39.1%となり、合計で半数を超えました。
「お店価格」へのシフトにより、フードデリバリーが旅行前後の食事の新定番になる可能性があります。
■旅行前は「一品足し」、帰宅時は予約配達
旅行前後の負担を減らすには、冷蔵庫の状況や帰宅時間に合わせてフードデリバリーを部分的に取り入れる方法があります。
旅行前は、冷蔵庫に残っている食材を中心に献立を組み、足りない主菜やおかずだけを注文する「一品足し」が有効です。例えば、キャベツや卵、ご飯はあるものの、メインとなる肉料理がない場合、ハンバーグや唐揚げだけをデリバリーで補えば、食材を無駄にせず使い切りやすくなります。
帰宅後は、移動中にスマートフォンから注文し、希望の時間を指定する「予約配達」を利用する方法もあります。新幹線や飛行機で家へ向かう途中に手配しておけば、スーパーへ立ち寄ったり、到着後に調理したりする必要がなく、帰宅時間に合わせて食事を受け取れます。

また、旅行で出費がかさんだときは、商品を店頭と同じ価格で注文できる「お店価格」の対象店舗を選ぶ方法もあります。
旅行を気持ちよく終えるためには、交通や宿泊の予定だけでなく、出発前の食材管理や帰宅後の食事まで含めて準備しておくことも大切です。デリバリーサービスなども活用し、無理なく食事の準備を整える選択肢を持つことが、旅行前後の負担を減らすコツといえそうです。







