
3月18日、フェムケアブランド「irohaヘルスケア」が、ブランド1周年を記念して「産後の腟ケア」に関するオンラインセミナーを開催。女性医療クリニックLUNAネクストステージ院長の中村りょう子氏が、医療の視点から産後の身体に起こる変化と、ケアの重要性について解説した。
産後の女性の身体には、妊娠・出産による身体的ダメージやホルモンバランスの乱れなど、さまざまな変化が起こる。これに伴い、腟の乾燥やヒリつき、性交時の痛み、排尿トラブルといった不調を経験する人も少なくない。
女性ホルモンの低下により腟は乾燥しやすく、組織や筋肉も硬くなりやすい状態にあるほか、骨盤底筋のゆるみは尿漏れの原因となり、出産回数が多いほどリスクも高まる。しかし、「そのうち治る」「産後だから仕方ない」と不調を我慢し、誰にも相談できずに抱え込んでしまうケースが多いのが現状だ。

中村りょう子氏は、「不調は適切なケアで改善が期待できる」と、早い段階での正しいケアの重要性を強調した。
セルフケアで重要なのは「洗浄」と「保湿」。デリケートゾーンは弱酸性のため、一般的な石けんではなく専用ソープで外側をやさしく洗うことが大切。また、乾燥や少しでも痛みを和らげるために保湿は必須。入浴後には専用の化粧水や乳液で行う。

さらに「腟マッサージ」も紹介された。 膣マッサージとは、指や器具を腟内に挿入し、出産後や更年期で変化した膣や骨盤底筋をほぐす行為。専用オイルを使用することで保湿でき、筋肉の柔軟性向上や血流促進が期待できる。

尿漏れ対策として重要なのが骨盤底筋トレーニング。中村氏は「1日5分以上行うと効果を実感し始められますが、まずは3分から始めてください。やり過ぎNGということはないので、気づいたらやるのがベスト」と話す。

産後1ヶ月〜6ヶ月頃は体が回復に向かう時期のため、ここで入念に骨盤ケアを行うことで不調防止につながるという。また「irohaヘルスケア」では膣圧を測定できるアイテムも展開。筋力の状態を数値で把握しながらトレーニングを行える点も特徴だ。

腟マッサージの必要性に対して、中村氏は「出産でダメージを受けた筋肉の回復を助けるために有効です。継続することで、将来的な性交時の違和感軽減にもつながります」とコメントした。
どのようなケアアイテムを選べばいいですか?という問いに対して「デリケートな部位に使うものなので、信頼性があり、データが明確なメーカーのものを選ぶことが重要です」と返答した。
尿漏れや入浴時のお湯漏れに対して「無理にスクワットなどを行うと逆に漏れてしまうことがあります。まずは骨盤底筋トレーニングから始めてください。半年以上続けても改善しない場合は受診をおすすめします」とのこと。
病院に行くべき症状に対して「腟から何かが出ている感覚や、股の違和感、排尿・排便トラブルなどがある場合は、子宮脱などの可能性もあるため早めに受診してください」とアドバイスを送った。

産後の不調は見えにくく、後回しにされがちな領域だからこそ、日常の中で無理なく続けられるケアが重要となる。まずは自分の体に目を向け、専用ケアグッズでいたわることから始めてみてはいかがだろうか。







