
トビラシステムズ株式会社は、10月29日(水)から法人向け詐欺メール・SMS訓練サービス「サギトレ」の提供を開始。それに先立ち、ゲストにタレントの村重杏奈、安田大サーカスのクロちゃんを迎え、サービス内容や騙されることについての説明、クイズの出題も行われた。
トビラシステムズ株式会社代表取締役社長・明田篤氏は、「詐欺対策のリーディングカンパニーとして約15年間にわたり、特殊詐欺やフィッシング詐欺被害を防ぐ、様々なサービスを展開してきました。現在、月間約1,500万人の方に利用いただいています」と述べた。
営業企画部企画統括室の藤井仰氏は、「サギトレ」について、「昨今増加している法人向けの詐欺メールやSMSに備える訓練サービスです。AI自動訓練、会社スマホのセキュリティ対策、最新手口対応の3つが強み」と言及。「誰もが騙される可能性があるので、訓練が必要です。何度も実施することで一人一人の定着につながります」と語った。

以前、詐欺電話被害に遭った村重は、「警察を名乗る方から『クレジットカードが不正利用されているので、クレジットカードの番号を教えてもらっていいですか?』と言われたのですが、番号ではなく、持っている枚数を答えてしまい、話にならないと思われて電話を切られたことがあります」と明かした。
クロちゃんは、最も印象に残っているドッキリは何ですかと聞かれると、「寝て起きたら無人島にいたというのは意味がわからなかったです。扉を開けたらオーシャンビューでびっくりして思考が止まりました」とコメント。

人はどうして騙されるのかについて、立正大学心理学部対人・社会心理学科の西田公昭教授は、「楽観性バイアス、確証バイアスが関係しています。楽観性バイアスは、まさか私が騙されるはずはないという根拠のない自信です。確証バイアスは、自分の都合のいいことだけを確認して、都合の悪いことは無視してしまうことです」と説明すると、村重は「バイアスってかっこいい」と反応。それに対してクロちゃんが「歪んでいるって意味だからね」とツッコミを入れ、会場を笑わせた。

騙されないためのトレーニングがクイズ形式で出題された。SMSで宅配便の不在通知が届いた際、どうするかという問題に正解した村重は、「URLを開いてしまって同じようなメールが届いたことがあって、うんざりでした。今は、公式サイトや公式アプリから見るようにしてます」と強調。1問も正解できなかったクロちゃんは「自分の考え方がこんなに合っていないのが怖いのです。何も信じられない。怖い」と話した。

最後に、西田教授は「詐欺メール対策の“さしすせそ”を意識して、日頃から訓練することが大切」とアドバイス。村重は、「騙されかけたエピソードをいくつか持ってるのが怖いなと思っていて、普段からアンテナを張って生きていきたいです。お金が盗まれるのは本当に嫌なので、騙される方が少しでも少なくなるように呼びかけていきたい」と意気込む。クロちゃんは、「ドッキリは体を鍛えて何があっても対応できるようにしていますが、詐欺は、家族も不幸になるかもしれないので『サギトレ』で勉強した方がいいと思います」と締めくくった。







