残業でヘトヘト。寝不足もあって頭がボーっとする。仕事で忙しい日が続くと、体に疲れが残りがちです。お昼過ぎには猛烈に眠くなるという人もいるのではないでしょうか。でも、大丈夫。疲れ気味の方でも、“押す”だけで疲労や睡魔が吹き飛ぶツボがあるんです。手・足・肩のツボをググーッと押して、疲労困憊の体を労わってあげましょう。
親指でググーッと押して刺激するだけ、「手」のツボ
現代の仕事はパソコンを使うことが非常に多くなりました。パソコンは目に負担がかかりますし、キーボードを打つ手や腕、肩にも知らず知らずのうちに負荷かかっています。そんなお疲れ気味のときには「手」のツボを押すと体の疲れが少し軽減できるのです。
・「労宮(ろうきゅう)」
手のひら中央、拳を握ったときに中指と薬指の先端あたりに位置するツボ。心苦労の集まる中心という意味合いから「労宮」という一説があるとか。
押し方……《反対側の親指で中央をググーッと押す》
・「指間穴(しかんけつ)」
指と指の間にある水かき部分のツボ
押し方……《人差し指と親指でつまむように押す》
・「合谷(ごうこく)」
人差し指と親指の骨が交わるところの少し上にあるくぼみ部分のツボ
押し方……《くぼみに親指の先端そえる形でググーッと押す》
立ち仕事で疲れたときに押したい「足・脚」のツボ
足が重かったり、むくんでいたりするときには一度靴を脱いで、ツボを刺激してみると足が少し軽くなります、指だとうまく力が入らない方は、ボールペンなど棒状のものを使うのがオススメです。
・「湧泉(ゆうせん)」
足指を沿ったときにできる凹み部分のツボ(人差し指と中指から真っ直ぐ下の部分)。体全体を元気にする万能のツボとしても知られている。
押し方……《親指で長押しする、あるいは、棒状のもので押す》
・「大衝(たいしょう)」
親指と人差し指の骨が交わる、Vの字の凹み部分。
押し方……《指をくぼみに当てて、数秒間強めに押す》
・「足三里(あしさんり)」
膝下外側にあり、すねに手のひらを当てたとき指3~4本あたりにあるツボ。親指とそれ以外の指でL字をつくって、親指を膝上にあてたとき中指の先端があたる辺り
押し方……《親指の腹あたりで数秒間押す》
肩が重すぎて苦しいときに押したい、「肩」のツボ
極度の緊張状態が続くと、肩に力が入り過ぎて、いわゆる「肩がこる」という状態に陥ります。肩がパンパンに張って重く、苦しい。
・「点柱(てんちゅう)」
後頭部の髪の生え際部分にあるツボ。
押し方……《両手で後頭部を覆いながら、ツボ部分を親指で上に押し上げるように刺激する》
・「肩井(けんせい)」
首の根元から肩の骨が出ているところを結んだ中央箇所にあるツボ
押し方……《人差し指と中指、薬指をつかって、ゆっくりと数秒間押す》
・「欠盆(けつぼん)」
鎖骨のちょうど内側部分のツボ
押し方……《中指と人差し指で少しずつ力を加えるようにして数秒間押す》
忙しい人でも、仕事の合間に「手~肩~足」の順に数セット繰り返すだけ。騙されたと思ってやってみると、思いのほか至福のひと時が過ごせますよ。疲れを吹き飛ばしたい方はぜひうまく活用してみてはいかがでしょうか。