28歳で資産1500万円!のあさんの投資術と”お宝”高配当株

2024/04/15
投資の先輩

今回お話を伺うのは、投資歴6年の若きホープ、投資家「のあさん」です。なんと28歳という若さにして、資産1500万円を達成しています。のあさんは多様な投資手法を駆使してきた経験を持ち、現在は特に「高配当株投資」と「バリュ―株投資」に注力しています。

高配当株投資とは、利益を安定的に分配する会社に焦点を当てた投資手法で、バリュ―株投資は会社の業績や価値に基づいて比較的安価な株を選ぶアプローチです。

さらに、のあさんは小説執筆や企業分析も手がける多才な人物。鋭い分析で知られ、その見識は多くの人々に影響を与えています。聞きたいことがいっぱい!投資家のあさんに株初心者がお話を伺っていきます。

―早速ですが、のあさんが投資で一番大切にしていることを教えてください

のあ:過去に暴落、コロナショック、さまざまな失敗した経験から、『大きく減らさない』ことを重視しています。 

―過去に暴落、コロナショック、さまざまな失敗をしたとお伺いしましたが、どのような壁があったのでしょうか?

のあ:投資を始めてすぐにコロナショックがやってきて…暴落してる原油ETFを買ったんです。それが2週間で5分の1になってしまいました……。

―5分の1ですか。それはショックですね。

のあ:はい(泣)よく知らない株に手を出してしまったのが原因です。実はまだ続きはありまして…。FXの自動売買ツ―ルに手をだした結果、1ヶ月で100万円の損失を出して強制ロスカットで退場させられました。

―FXは損失が一定値を超えると、更なる損失を防ぐためにロスカットがあるんですよね。それで強制退場は悲しいですね…

のあ:はい、まだあります(笑)

その時期はコロナ禍で世間と私は大パニックになっていたので、「きっとこれからは金が上がるはずだ」と素人ながら考察して、ハ―モニ―ゴ―ルド(HMY)という株を買ったんです。

南アフリカの金鉱株でしょうか?

のあ:はい。でも私が買ってから、みるみる株価は落ちて約2年かけて半値になりました。

他にも2021年アルケゴスショックではパラマウントグロ―バル(旧バイアコムCBS)が暴落しているところを買って、滑り台のように落ち続けていきました。

―欧州の投資ファンド「アルケゴス・キャピタル」が失敗し、多大な損失を出した原因ともいえるテレビ会社ですね。その経験から何か学びはありましたか?

のあ:落ちるナイフは掴んではいけない事を身をもって体験しました。ただ、FX以外は、資金の全てを失ったわけではなかったので、そのお金を高配当株の購入資金にしました。

適当に購入した配当株は含み益になっていたのです。この高配当株のおかげで結局、現在までの生涯リタ―ンはプラスになりました。

―適当に買って含み益!?すごいです!

のあ:はい(笑)当時、高配当株についてまとめてあったブログを見て、たまたま安かった株をいくつか買ったらプラスになって。今考えれば、本当に適当でした。

―具体的にどの株を買われたのでしょうか?

のあ:たとえば、電源開発、横浜ゴム、ENEOS、三菱HCC、オリックスなどです。株価が既に上昇しているものは避けていたので、三菱商事などは買えませんでした。

―資産を増やし続けるためにどのような事をされていますか?

のあ:ひとつひとつの銘柄を深く研究し、経済情勢や市場の動向を常に追っています。この活動は趣味のようなもので、私のX(旧Twitter)やnoteでの銘柄分析もそこから生まれています。

―ステキな趣味ですね。のあさんの銘柄分析、初心者の私も拝読しております!のあさんが投資活動で得た最も重要な教訓は何ですか?

のあ:時間をかけて大変な思いをして、稼いだお金が一瞬のうちに消滅して初めて"防御力"が身につくことです。FXはレバレッジをかけすぎでした。原油ETFは世界情勢を知らない初心者が手を出す商品ではありませんでしたね……。

また、金は安全資産だけど金鉱山会社は安全じゃないことがわかりました。仕手株に近づくと取り返しがつかなくなることにも、身をもって気付くことができたのです。

そうやって消去法で残ったのが『高配当株投資』だったのです。

―高配当投資に魅力を感じているとのことですが、他の投資手法と比較して、高配当投資のどの点に魅力を感じましたか?

のあ:お金を全て失わないところです。基本的に高配当株は事前調査をしておけば『損切り』をする必要が無いんです。

自分が安いという価格で買って、それより安くなれば、さらに買うだけ。「含み損になる=良いこと」と考えることだってできます。

上がったら上がったで嬉しいので、日々のストレスがほとんど無くなりました。

―なるほど!配当金重視だったら、毎日の株価の変動に敏感にならなくても良さそうです。のあさんは小型株も推してらっしゃいますよね。小型株に魅力を感じる理由を教えていただけますか?

のあ:小型株には"投資家の見落とし"があるからです。

例えば去年、「野村マイクロサイエンスが決算で上方修正するだろう」というポストをX(旧Twitter)に上げました。

営業キャッシュフローと半導体サイクルと、取引先の決算を見たらなんとなく予想できたからです。実際その読みは当たっていて、株価は2ヶ月で3倍になりました。X(旧Twitter)のフォロワ―も5倍になりました(笑)

―え――!それは素晴らしいです。こうした予測を行うのは、素人にはなかなか難しそうですね(笑)

のあ:それからsantecホ―ルディングスという会社も上方修正してくるだろうとX(旧Twitter)で発信し続けて、2月の決算直前に予想通り、業績の上方修正が出ました。

その後2日連続のストップ高になって、仲の良いフォロワ―さんと一緒にめちゃめちゃ興奮したことを今でも鮮明に覚えています!

―その現場にリアルタイムでいたかった……。santecホ―ルディングスの予想も的中!だったのですね。

のあ:プロのアナリストや機関投資家が見たらすぐにわかるようなことを、小型株では見落とされがちです。

しかも個人投資家は個別株よりも、全世界株式(オルカン)や米国株式(S&P500)といったインデックスファンドに積立した方がパフォーマンスが良い。”と考えているので「わざわざ個別株に投資しなくても良いじゃん!」

と、ますます市場参加者が少なくなっています。

―プロの参入が少なく競合も少ない、まさにブル―オ―シャンでの戦いが小型株投資の魅力なのですね。しかし、一方で、小型株への推奨が買い煽りと誤解されることもあるようですね。

のあ:最近はフォロワ―さんが増えてきたこともあり、自分の影響力みたいなものを感じることが多くなりました。ただ、初心者が仕手株を買って大損しているのを見ると「もっと安全でそこそこリタ―ンのある小型株いっぱいあるよ〜!!」って伝えたいです。

―初心者にとっては非常に価値のあるアドバイスですね。さて、銘柄を選ぶ際に重要視している情報はどのようなものですか?

のあ:「これ良いかも」と感じた銘柄をピックアップして『監視リスト』に入れています。その後、株価の動向を注視して、投資判断のタイミングを計ります。

現在の監視リストは日本株だけで350銘柄を超えました。

―すごい!350銘柄もあるのですね。監視リストに入れる条件はどのようなものがあるのでしょうか?

のあ:私が監視対象に入れるのは以下の条件を揃える銘柄です。

・配当利回りが2%以上

・過去5年間で配当金が増えている

・PER(株価収益率)が15倍以下、PBR(株価純資産倍率)1.5倍以下

・過去5年間で売上高と営業利益が減っていない

・自己資本比率が30%以上

かなり甘いですが、監視リストに入れるだけなのでこの条件に合う銘柄を見つけたら監視リストに入れます。

―細かい選定基準を設定されているのですね。

のあ:その後、さらに「60日間の変化率で大きく上昇した銘柄」や「52週の最高値」を更新した銘柄を大雑把に眺めて、共通点を抜き取ります。

これらは通常、業績が良くなっている企業の兆候なので。

―株価の上下動には必ず意味があるわけですね。

のあ:例えば最近なら半導体、自動車、建設、産業資材系が大きく上昇しています。

これらの業界が強いということは、こんな流れが推測できます。

 

・企業の設備投資と、建て替え工事の需要が増える(=社会インフラ系)

・素材の需要が増える(=建築資材/木材関連/金属など)

・資材を運搬する需要が発生する(=物流/倉庫)

・日本社会全体の景気が良くなったら金融が儲かる(=地銀セクタ―)

このように考えていくと、社会インフラ系、木材関連、建築資材や非鉄金属系、陸運業や倉庫関連株が上がりそうという結論が出ます。

これらの業界で条件を絞って、350以上の監視リストの中からいくつか銘柄をピックアップします。   

―なるほど、株価から業界動向を分析するのですね。なんだかワクワクしますね。

のあ:ここから初めて銘柄分析の作業に入ります。同じ業界・同じ業種・同じような時価総額・同じようなバリュエ―ションの会社があるので、その中から投資対象になる銘柄を厳選します。

―ここにきてようやく、深堀り作業がはじまるのですね。よろしければ具体例を教えてください。

のあ:具体的には以下のような内容です。

・業界全体が不景気だった時(チャイナショックやコロナショックなど)に利益が下がりにくかった会社、あるいは減配しなかった会社。こういう会社は他社よりも強いビジネスを持っていることが多いです。

・現在の業績が良く、増配していて従業員の給料も数も増えている会社。競争力のある会社なら増配する余裕もあって、従業員の数も給料も増やせます。例えば燃料費や人件費が高騰して逆風吹き荒れる陸運業でもヒガシトゥエンティワン(9029)は最高益を更新予定です。

・そのような強そうな会社を見つけたら過去10年分くらいの通期決算資料を読み込んで、強いビジネスができている理由を探します。

現在進行で好業績、かつ将来的にも強くなる業界で絞り、さらにその中から強いビジネスの会社に投資をします。自分が魅力を感じた会社であれば、株価が下がっても喜んで買いに行けます!

―不景気にも負けない業績、増配、そして強いビジネスモデルを意識していくと良いのですね。そして、のあさんは小説も執筆していらっしゃるのですよね。小説を執筆することになったキッカケがあれば教えてください。

のあ:昔から池井戸潤の作品が好きで経済や企業に関する話に興味がありました。

初めは知識が足りなかったのですが、投資をしているうちに、経済の仕組みや会社の思惑などがわかるようになり、次第に妄想が膨らんでいきました……。

―のあさんが小説を執筆するにあたって、自身の投資経験は活かされましたか?

のあ:私の投資経験は小説には活かされていませんが、「こうなったら良いなぁ」という日本の未来を描いています。どちらかというと願望に近いです(笑)

―のあさんの小説は「空売り」「靴磨きの少年」など投資用語をスト―リ―形式で学べるのが面白いです。私は今15話まで読みました!投資活動と小説執筆は、どちらも頭を使いますし、情熱も必要ですよね。どのようにバランスをとっていますか?

のあ:投資熱と小説執筆はリンクしていて、投資成績が良いと筆が進んで、投資の調子が悪いと書けなくなります(笑)小説も経済も企業も、根底にはスト―リ―テリングがありますから、その相乗効果は非常に大きいんです。

例えば、バブルが出来上がる過程や、崩壊後の人々と企業の絶望はとてもドラマチックです。

あれだけ巨大なダイエ―が破綻して、銀行は次々に統合され、消費者金融はメガバンクの傘下に入りました。さらにリ―マンショックと立て続けに起きた東日本大震災 で日本企業は完全にかつての勢いを失いました。

これらのイベントは、「いつ潰れるかわからない」という恐怖と「明日は我が身」という緊張感を生み出し、企業がどのようにして経費を削減し、内部留保を増やすかという防衛的な行動を促します。

そういう過去があったことを知った上で、各企業の財務を見るとその会社の感情がなんとなく読み取れます。そんな臆病で保守的な企業が株主還元や攻めの事業投資を行ったりすると、私は1人で勝手に感動しちゃいます(笑)

―想像してみると、とんでもないプレッシャ―ですよね。

のあ:だって、バブル崩壊→ITバブル崩壊→リ―マンショック→極度の円高と不景気→東日本大震災という絶望を、内部留保と経費削減でなんとか生き残ってきた企業が、その生き残り戦略を捨てて前に進み出したんですよ?

そういう企業は「頑張って―!」って応援したくなるんです。

そういう変化が日本企業全体に広がったら、人々のマインドも良い方向に変わるかなって。私が想像する『復活する日本』と一緒にいたいから、日本企業に投資しています。

―バイタリティ溢れる投資家、のあさんの芯にあるものは、理想の日本、そして未来への夢ですね。とても素敵な考えだと思いました。のあさん個人として、達成したい目標はありますか?

 のあ:FIREが目標です。働かなくても食材が買えて、家賃が払える。猫にちょっと美味しいご飯を買ってあげられて、友達と遊びにいくこともできる。

さらに、1人カラオケや、1人映画館も楽しめて、YouTubeのプレミアム登録ができる!こんな生活を実現できたら幸せです。

―わかります!私生活に潤いのある生活。憧れますよね。他にも目標はありますか?

のあ:私には大好きな会社があるのですが。その会社の大株主になることです!

―おお〜!格好良いです。大株主、憧れますよね。では、最後に投資を始める人や初心者に何かアドバイスがあればお願いします!

のあ:SNSで話題になってる株ありますよね。みんなが話題にしているから欲しくなると思いますが、『失ったらショックだけど致命傷にならない程度の資金』でチャレンジしてみてください。どんな結果になろうと学ぶことは多いはずです。

―確かに、許容できるリスクで学ぶことが重要ですね。胸に刻みます。

今日は貴重なお話をたくさん伺えて、本当に勇気づけられました。のあさん、この貴重な時間を共有してくださり、ありがとうございました!

のあさんはX(旧Twitter)でも、手法や分析を発信されています。ぜひご覧になってください。

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この記事を書いた人

投資の先輩

投資家を繋げるプラットフォーム「投資の先輩」です。 運営:株式会社富士山マガジンサービス

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