サステナブルな生きかたのヒント

2020/02/26
内藤 みか

サステナブルというワードがかなり見聞きされるようになりました。これは「持続可能な」というような意味です。「環境にやさしい」というエコ的な意味合いで多く使われているようです。では、サステナブルな生きかたとはどのようなものでしょうか。

「やさしいきもち」という表現

『25ans』2020年3月号では、サステナブルを日常に取り入れる方法がレクチャーされていました。記事のタイトルは「編集部が考える、”やさしいきもち”になれるもの。こと。」。ひらがなを多用し、あえて流行語のサステナブルではなく「やさしいきもち」と表現しているところが逆に、この生きかたの理解者、賛同者を増やしたいという強い思いが感じられます。

記事ではサステナブルについても噛み砕いて説明されており、「持続可能な」だけでなく「継承」という意味も含まれていることについても解説、伝統工芸をサポートしているブルガリなどの例を取り上げるなど、ファッション産業は環境が汚染されやすい産業といわれているのを払拭しようと各方面が取り組んでいる現状を紹介しています。

物事の向こう側まで見つめること

自分の日常にこの「やさしいきもち」を取り入れるためには、表面だけでなく、物事の本質を見極めることが大切だと記事では説いています。たとえば目の前に出された料理が安全なものであるかどうかと考えてみることもそのひとつ。食品の産地までしっかりと公開しているお店や食品も増えてきたので、自分の体や環境にとってより良いものを選ぶ目を養うことは必要です。

確かに私も、スーパーでは野菜の産地を必ずチェックしますし、お菓子を買うときも添加物が使われているかどうかを見るようになりました。できるだけ体に負担のない、やさしい食べ物を口にすることこそが大切なのだということに多くの人たちが気づき始めているのは、とてもいいことです。

ファッション業界でも「やさしいきもち」が次々と表現されています。たとえばディオールは、ファッションショー会場で使った木を街に移植しましたし、ルイヴィトンはショーで再利用可能な木材を使いました。企業姿勢をファッショナブルな形でアピールし、消費者にも環境問題に取り組んでいるという評価を得ることが重要課題となっているのでしょう。

 

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内藤 みか
この記事を書いた人

内藤 みか

作家/脚本家/イケメン評論家。著書80冊以上。ケータイ小説時代から電子書籍の自著も多数。脚本担当のラジオドラマ『婚活バスは、ふるさとへ』(YBS)が文化庁芸術祭優秀賞&日本民間放送連盟賞優秀賞。 ツイッター https://twitter.com/micanaitoh ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/micanaitoh/

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