Web3時代になるとどうなる? エンタメコンテンツの新しい楽しみ方

2022/12/30
佐伯美佳
NFT

Web3時代が到来しつつあります。今後、エンタメコンテンツをユーザーとして楽しむだけでなく、誰もがクリエイターになれる時代に。そんなWeb3時代のエンタメコンテンツの楽しみ方は、幅広く存在します。
今回は、「エンタメ×Web3」の世界での定番の楽しみ方を初心者向けにご紹介します。

■初心者でもWeb3を体感できるNFTゲームで遊ぼう!

NFTゲーム

Web3とは、大企業などが提供する中央集権型のコンテンツ提供サービスとは異なり、企業などの管理者が存在しなくても、ブロックチェーン技術という偽造や改ざんが難しい暗号化技術を活用し、ユーザー同士でデータを取引や管理することが可能な世界のこと。

すでに暗号資産はこの「分散型」の仕組みが使われており、管理者不在で成り立っています。

そんなWeb3のキーワードの一つが「NFT」。NFTとは、Non-Fungible Tokenの略称で、「代替不可能なトークン」という意味。ブロックチェーンの仕組みを利用した、画像・動画・音声、およびその他の種類のデジタルファイルなどのコンテンツを指します。

そのNFTやブロックチェーンを利用したサービスやゲームはすでに多くのユーザーに利用されています。例えば、こんなゲームが人気です。

●「CryptoSpells(クリプトスペルズ)」

日本企業が運営するNFTを利用したトレーディングカードゲームです。強いカードを集めながら、カードバトルの勝利を目指します。このゲームでトレーディングするカード情報は、発行枚数、所有者、取引履歴がブロックチェーン上に記録され、証明されます。ブロックチェーンの仕組みを利用することで資産的な価値が生まれているのです。

遊び方は、まずNFTカードを購入するのに必要なイーサリアム(ETH)という仮想通貨を用意するために、国内取引所で口座開設をします。その後、ゲームでは入手したNFTカードを売却して稼いだり、カードバトルをしてクリプトスペルズ内で通貨を手に入れたりします。
ただのカードゲームではなく、実際に通貨を稼げるところが新しいですよね。

●「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」

こちらも有名なNFTゲームです。ベトナムで開発されたモンスター育成型のゲームです。「アクシー」というモンスター3体を購入すれば、遊ぶことができます。モンスターと対戦して勝利すれば稼げるため、初心者にも理解しやすいのがポイントです。
ベトナムではこのゲームで生活資金を稼ぐ人もいるほど浸透しているのだとか。

NFTゲームに興味のある人は、ぜひ遊んでみましょう!

■必見!デジタルコンテンツ流通の新しい形

続いて紹介するのは、Web3時代にデジタルコンテンツを楽しむ際、もしくはクリエイターとして便利に活用できるソリューションです。

従来、デジタルコンテンツといえば、例えば自作の絵や音楽、写真集などはすぐにコピーされてしまい、価値が失われてしまっていました。Web3になれば、そのコンテンツの価値が保たれるので、クリエイターにきちんと収益がもたらされるようになります。

そんなクリエイターも、そのファンも安心のデジタルコンテンツ流通サービスがこれからの時代に増えていくといわれています。その一つとして、株式会社セルシスの100%子会社である株式会社DC3は、2022年12月7日に「DC3」を発表しました。

DC3

DC3は、事業者向けソリューションで、デジタルコンテンツサービスに容易に組み込めるようになっています。課金、顧客管理、コンテンツ管理などの従来のシステムはそのままに、これまでのコンテンツ「配信」サービスからデジタルコンテンツを“モノ“として扱う、コンテンツ「流通」サービスへ容易にシフトすることができます。

DC3によって、コンテンツ一つ一つが識別された「モノ」として取り扱えるようになることで、デジタルコンテンツサービスを利用するユーザーは、サービス間でのコンテンツ移動が容易にできるようになりますし、権利者の許諾を条件に、2次流通、貸し借り、私的利用の範囲内で加工・編集を行うことができるようになります。さらに、3D空間へ自身のコレクションとして展示し公開することもできるので、新しい楽しみ方も生まれそうです。

「マイルームでの保有コンテンツの3D展示」

「マイルームでの保有コンテンツの3D展示」

ユーザーもクリエイターも共にハッピーになる仕組みが実装された、新しいデジタルコンテンツサービスを利用できる日を楽しみにしていましょう!

■「LINE NFT」や「楽天 NFT」でNFTエンタメコンテンツを手軽に購入!

ところで、NFTのコンテンツを手軽に購入できる国内マーケットプレイスがどんどん増えているのをご存知ですか? 例えばLINEが運営する「LINE NFT」や、楽天が運営する「楽天NFT」では、たくさんのエンタメコンテンツが楽しめます。

●LINE NFT

LINE NFTは、簡単にNFTの購入や取引が可能なNFT総合マーケットプレイスで、2022年4月にサービスを開始して以来、キャラクターやアニメ、スポーツ、アーティストなど幅広いジャンルのNFTを販売しています。LINEアカウントがあれば、簡単にアカウント開設が可能であるのに加えて、LINE Payによる日本円決済で購入することができるのは嬉しいポイント。LINEアカウントの友だちに送ったり、交換を楽しんだりすることができるので、現行のコミュニケーションに組み込めるのは良いですね。

●楽天NFT

楽天NFTは、2022年2月にスタート。楽天IDを持っていれば簡単に使うことができ、日本円でNFTを購入することができ、購入にクレジットカードを利用できるため、普段のお買い物と同じ感覚でNFTを購入できます。取り扱いジャンルは漫画・アニメ、スポーツ、アイドル、アート、音楽など幅広いので、自分の推しの作品もありそうです。

まとめ

Web3時代の新しいエンタメコンテンツの楽しみ方をご紹介しました。ただのゲームや作品鑑賞の域を超えた、新しい可能性が広がっています。ぜひいち早く、Web3の世界で楽しみましょう。

 

NFTエンタメコンテンツ

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この記事を書いた人

佐伯美佳

国内出版社のWeb媒体を中心としたライター。Web業界を経て、ライターとして独立・起業。健康・美容・グルメ・ライフスタイル・ビジネスのジャンルを中心に執筆中。思わず読みたくなり、読んだら得する情報を発信してまいります。

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