【解説動画】映画評論家の町山智浩が映画『ブラック・クランズマン』を徹底解説‼

2019/02/23
マガジンサミット編集部

(Youtube動画:https://youtu.be/D9V9i6cCS04)

3 月 22 日(金)に公開となるスパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン』。

1979 年に黒人刑事が過激な白人至上主義団体 KKK(クー・クラックス・クラン)に潜入捜査するという大胆不敵な事件を克明に綴った同名ノンフィクション小説を鬼才スパイク・リー監督が映画化!!第71回カンヌ国際映画祭で最高賞パルムドールを受賞した『万引き家族』の次点となるグランプリを受賞し話題が沸騰。全米では辛口批評サイト「ロッテントマト」で 95%フレッシュを獲得し、各メディアが大絶賛!また、第 76 回ゴールデングローブ賞には、作品賞、監督賞、主演男優賞、助演男優賞と4部門にノミネート、さらに第 91 回アカデミー賞ノミネーション発表では、作品賞、監督賞、助演男優賞、作曲賞、編集賞、脚色賞と 6 部門にノミネートされる快挙を果たしました!主演のロン・ストールワースを演じるのは名優デンゼル・ワシントンを実父にもつジョン・デヴィッド・ワシントン。デンゼル・ワシントンがその名を知らしめた傑作『マルコム X』で映画出演を果たし、奇しくも同じスパイク・リー監督作品の本作で主演として脚光を浴びています。

ロンの相棒フリップ・ジマーマンを『スター・ウォーズ』シリーズ新 3 部作でカイロ・レン役を演じ、『沈黙 -サイレンス-』、『パターソン』などで演技に定評のあるアダム・ドライバーが演じる。そして、監督、脚本、製作のスパイク・リーに加え『セッション』のジェイソン・ブラム、そして『ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督とアカデミー賞最強布陣が製作に名を連ねています。

アカデミー賞に 6 部門ノミネートし、賞レースが過熱するにつれ注目が集まる映画『ブラック・クランズマン』。22日びは、本作の公開を記念してアカデミー賞発表直前にジャパンプレミア試写会が行われました!

本編上映後、「『ブラック・クランズマン』で描かれるのは今、アメリカで起こっている現実だ」と本作を評する映画評論家・町山智浩氏にご登壇頂き、本作を徹底解説頂きました!本作の描いている“アメリカの現実”とは?スパイク・リー監督の意図とは!?町山氏による徹底解説‼

上映後の熱気冷めやらぬ中、映画評論家の町山智浩さんが登場。映画に登場する黒人のアフロスタイルを真似、アフロのカツラをかぶって登場した町山さんは、「僕が子供のころはアフロヘアーが流行っていましたね。1970年代に世界中でいろんな人種の人がアフロヘアーにしていた、この映画はそんなブラックパワーがあった時代の話です。」と軽快にトークを開始。

映画の冒頭、「アメリカはかつてグレートだった。」と話す白人至上主義の学者ボーリガードを演じているのはアメリカテレビのバラエティ番組『サタデーナイト・ライブ』でドナルド・トランプ大統領のモノマネをしているアレック・ボールドウィンであり、「つまりこれは“アメリカをもう一度グレートにする”と発言しているトランプを茶化しているシーンです。」と解説。

次に、劇中ロンとパトリスの会話に出てくるブラックスプロイテーション映画について、「72年はブラックスプロイテーションの最盛期でした。世界ではブラックパワーブームがあって、黒人が最高にかっこいいという価値観の逆転がありました。格好良い黒人が白人を倒す映画がたくさんあり、次第に白人がお金儲けのために黒人の映画を撮っていました。それがブラックスプロイテーションです。エクスプロイテーションは搾取するという意味の言葉です。

『黒いジャガー』(71 年)と、『スーパーフライ』(72 年)どっちが格好良い?という話が出てきたと思いますが、スーパーフライは麻薬の売人なのになぜかヒーロー扱いされていて、『黒いジャガー』は黒人の私立探偵。この二つがその時代の黒人映画のヒーローでした。映画に出てくるパトリスはブラックパワーに傾倒している女子大生ということで登場しますが、実在はしません。アンジェラ・デイヴィスというブラックパンサーのリーダーだった女性指導者がモデルです。アフロヘアーを女性がやるようになったのは、アンジェラ・デイヴィスが黒人であること、アフロヘアーであることは格好良いだと、これが美しさだと主張してきたからです。

黒人であることを誇りに思えという警鐘から、“ブラック・イズ・ビューティフル!”が大流行語になりました。国家に対して黒人の権力を主張する運動をやり始めたのがブラックパンサーでした。黒人のファッションセンスを白人や日本人が真似しだしたり、ソウルミュージックの流行で、世界的なブラックブームが72年に起こっていました。『ブラック・クランズマン』は78年にあったことを72年に時代をずらして作っているのはそこに起因しています。スパイク・リー監督はコメディみたいに演出したり、ドキュメンタリーのように演出したり、自由自在な編集をしてそれぞれのシーンを自由奔放に描きました。でも最後はリアルの映像をぶつけていて、これはルールがない映画だと思いました。」と当時のブラックブームの背景とそれを映した本作について語りました。

監督・脚本:スパイク・リー 製作:スパイク・リー、ジェイソン・ブラム、ジョーダン・ピール
出演:ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ドライバー、ローラ・ハリアー、トファー・グレイス、アレック・ボールドウィンほか
ユニバーサル映画 配給:パルコ 宣伝:スキップ&NPC 2018 年/アメリカ/カラー/デジタル/英語/原題:BlacKkKlansman/映倫:G 指定

【STORY】

1970 年代半ば、アメリカ・コロラド州コロラドスプリングスの警察署でロン・ストールワースは初の黒人刑事として採用される。署内の白人刑事から冷遇
されるも捜査に燃えるロンは、新聞広告に掲載されていた過激な白人至上主義団体 KKK(クー・クラックス・クラン)のメンバー募集に電話をかけてしまう。自ら
黒人でありながら電話で徹底的に黒人差別発言を繰り返し、入会の面接まで進んでしまう。問題は黒人のロンは KKK と対面することができないことだ。そこで同
僚の白人刑事フリップ・ジマーマンに白羽の矢が立つ。電話はロン、KKK との直接対面はフリップが担当し、二人で 1 人の人物を演じることに。任務は過激派団
体 KKK の内部調査と行動を見張ること。果たして、型破りな刑事コンビは大胆不敵な潜入捜査を成し遂げることができるのかー!?

この記事が気に入ったらいいね!しよう

マガジンサミット編集部
この記事を書いた人

マガジンサミット編集部

編集部のTwitterアカウントはこちら 【マガサミ編集部Twitter】 【マガサミ矢嶋Twitter】 【マガサミ儀保Twitter】   編集部のYoutubeアカウントはこちら 【マガサミYoutube】

マガジンサミット編集部が書いた記事

あなたへのおすすめ

カテゴリー記事一覧

マガサミTOPIX

美女がスポーツウェア&ドレスで登場!「ミス・ワールド2019」日本代表候補ファイ…

本日発売の雑誌一覧

    カバーガール

    カバーガール大賞

    人気のキーワード

    follow on Twitter @magazinesummit
    pagetop