【突撃取材】平均年齢44歳の「おやじスケートボードチーム」を取材してわかったこと

2016/07/21
放送作家 小嶋勝美

 

「かっこいいと言われるおじさんの趣味10選」というサイトで1位がサーフィン 2位がスノーボード。

同じ横ノリなのにスケートボードは入っていないんだなぁと思っていた矢先、40才以上のメンバーで構成されるオヤジスケートチームが立ち上がったというニュースを聞きつけた。スケートボード界にも“かっこいいと言われるおじさん”はいるのか?彼らのホームスポット「Noah' aina SK8 park kawagoe」にて取材を敢行した。

 

そのチームの名前はPsyche Minority Skates(サイコマイノリティスケーツ)

※代表のハチ

 

全員40歳以上で構成され、最年長は46歳、最年少は43歳。

 

メンバーは“ハチ”“会長”“新井”“ショーヘイ”“ゲン”“石塚”“秋庭”“ガムシャラー”“ミヤナベ(フロー)”で構成されており、代表者のハチさんは“sk80s cup 25over部門・優勝”“ramphouse(ランプハウス)東京 MADMAXコンテスト・優勝”“oasis 大人のスケボー大会・優勝”などなど、かなりの実力者。

 

メンバーの新井さんもoasisカップで2度の優勝を飾っており、スケートショップ「カットバック」からもスポンサーを受けている。チームには実力者だけでなくショーヘイさんは、なんとスケート歴5ヶ月(10代の頃にスケート経験あり)

 

そんな異色のスケートチームがPsycho Minority Skatesです。

 

「オヤジ目線」でスケートの魅力を伝えたい

※ショウヘイとゲン

 

―― オヤジスケートチームPsycho Minority Skatesを立ち上げたきっかけは?

 

ショウヘイ「自分は10代の頃にスケートをしていたんですが、大人になってからは全くやらなくなってしまいました。でもやっぱりスケートボードをやっていた人間って縁石などを見ると自然とスケートのことを考えちゃうんですよ。けど、気持ちがあっても40才になってスケート始めるってなかなか難しい。そんな時にSNSがきっかけでハチくんと20年ぶりくらいに再会し誘ってくれて、そこから昔の仲間が集まって増えていきましたね。」

 

ゲン「自分は中学生の時に滑って以来メンバーとはずっと会ってなかったけどoasis24(現在SK80s)でばったり再会してって感じで加入しました。お互い、本名知らないけど当時のあだ名はわかるみたいな(笑)」

 

ハチ「ガムシャラーも高校生の時に一緒に滑ってた仲間でSNSで再会して。みんな一回はスケートやめてるんですよ。で一周まわって帰ってきた(笑)新井さんは元々全然繋がりがなかったんですけど、SNSでスケートやっているのを見かけて。当時自分も一人でスケートしていた時期があって、年も近かったんで(SNSで)声かけました。

 

SK80sというパークで大人のスケートボードコンテストっていうのを彼がサポートしていて、オヤジってコンテストとは無縁じゃないですか?それを見て「これはもう行くしかない」って感じで行ったら意気投合して、一緒に動画を撮ったりしてSNSにあげたりという活動をしていたんですよ。そしたらどんどん輪が広がっていって今年の4月にチームを立ち上げました。

 

昔のスケート仲間は、本名知らないし住所も知らない。当時は携帯もないから連絡の取りようがない。その場所行けば居るみたいな感じだったから。SNSがなければチームの結成はなかったですね」

 

―― 皆さん普段はどんな仕事をしているんですか?

※看護師の新井

 

ハチ「そういえば、みんなが何してるのか知らない(笑)。オレは肉屋。」

 

秋庭「オレはスケートパーク(の管理人)」

 

ガム「オレはタイル職人」

 

ゲン「オレは庭師」

 

新井「僕は看護師をしているので昼夜しっちゃかめっちゃかです。」

 

ショウヘイ「僕はフォトグラファーをしています。皆、定職につき社会人として独立した上でスケートを楽しんでいます。」

 

 

―― 家庭とスケートボードの両立の秘訣は?

 

ショーヘイ「奥さんへのバイブスチェックですね(笑)いついつみんなで集まろうってなると、何日も前から奥さんに根回ししておく。」

 

ハチ「積極的に洗濯物やったり子供お風呂入れたりしておいて、前日に「明日集まるんだけど行ってきていいかな?」って。

そうしておけば気持ちよく送り出していただけます」

 

ショーヘイ「僕はベアリングのメンテより奥さんのメンテを大事にしています。」

 

―― スケートボードしていてオヤジだからこそ感じられる魅力って何ですか?

 

ハチ「みんなでステッカー作ったりTシャツ作ったりとか、ガキの頃では出来なかった。」

 

ゲン「車もあるし、いろんなところにも行けてアホなことを本気で出来ること。」

 

新井「10代の頃にみんなで集まってワクワクしていた気持ちが、今この歳になってまた味わえるっていうのがすごく楽しい。」

 

ショーヘイ「大人になってから大勢でつるむって無いし、大人になって友達が出来るって素晴らしいことだしスケートボードって本当にすごいと思う。」

 

ハチ「この中にオーリーが出来る人って数えるほどしかいないけど、それでも楽しめる!」

 

―― 今後の目標は?

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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