所属タレントは障がい者、日本初の障がい者プロダクションに恥レスが取材

2017/04/13
恥じらいレスキューJPN

地下アイドル『恥じらいレスキューJPN』は、日本の困ったを救うために日々活動している。“困った”を救うためには、色んな知識が必要だ! そこで、日本で活躍する社長に会いにいき、今の日本を探るのだ!

 

今回は日本初、障がい者が所属する芸能事務所を設立された、ケイプランニング代表で映画プロデューサーの国枝秀美さんにインタビューします。

 

 

レッスン日に取材をさせて頂いたのですが、生徒を見る国枝さんの目は、普段の製作現場にいる時と変わらず、プロとして育成するプロデューサーの厳しい目でした。しかし、それだけではなく、一人一人にたっぷり愛情を注いでいる優しい方だと、子供達が国枝さんとスキンシップをとりたがっている姿から短い時間だったのですが強く伝わってきました。

 

国枝さん、“日本初の障がい者施設とその創設者”を題材にした映画製作にかかわった際に、障がいの有るお嬢さんを持つ監督さんと仕事をしたことが転機になったと話してくれました。さらにロケの最中に「外国では障がい者の役を障がい者が演じることは珍しくないのに日本は遅れている」と、当時出演者だった障がいのある演者さんの親から言われたことがきっかけで、現在運営する事務所を設立したいと思うようになったそうです。

 

事務所を設立しようと思った国枝さんはすぐにハリウッドへ渡り、障がい者の所属する事務所を視察、彼らが生き生きと演技をする姿を目の当たりにし、日本でもいつか障がい者が芸能界で活躍できるようにしたいと心に決めたのだそうです。

 

 

「この活動を始めるまでは、障がいに対して全く興味がありませんでした。でも、今では、自身のライフワークにもなっていますし、今後は福祉としてではなく、ビジネスとして成立するための活動を、どんどん広げていきたいと思っているんです」と話してくれました。

 

そんな国枝さんもやはり芸能界は厳しい世界ですからと、福祉の世界でタブーとされている“優劣をつけること”について「やはりそこは健常者でも同じこと、スターを真剣に作りたいと思っているんです」と話してくれました。国枝さんのお話を聞いていると、何事も夢に向かって順調に進んでいるように思っていましたが、震災の影響により会社は倒産寸前まで追い込まれたと言います。

 

最後に国枝さんに、数多くのアイドルが生まれては消える現代。生き残りをかけている中で新しいアイドルの在り方はと聞いてみると

 

「残念ながら私は作り手側で演者側のアイドル業界についてはよく知りません。ですが、次世代のアイドルの在り方についてはどの芸能事務所も頭を悩ませているでしょうし、おそらく誰もその答えをもっていないと思います。ただ、これだけは言えるというのがあって、それは、とにかく沢山アイディアを出して実際に行動に移して試してみることではないでしょうか。

 

 

どういうものが当たるのか分からない以上、色々なことにチャレンジし、お客さんの反応を見て良さそうな感触のものがあれば、まずはそこに向ってどんどん前に進んでみることが大事だと思います。その先に大きなブレイクスルーが起こると考えています」と、お話し下さいました。

 

モノを作る人とそれを売る人、両者がうまくマッチしなければ、ビジネスとして大きな成功は望めません。必然的にこのフィーリングカップルから漏れ出た、才能があっても売れない人たちというのは大勢いるわけです。

 

そんな中、今まで芸能界で誰も着眼しなかった障がい者という新たな才能のプロデュースに挑戦している国枝さんは、本当に素晴らしいと思いました。障がい者の方に希望をもたらすだけでなく、国枝さんが手がけたタレントさんがどんどん活躍していくことで、世の中の考え方・見方も大きく変わっていけばと願っていますし、そんな日が近い将来きっとやって来ると確信しました。これからのケイプランニングは、舞台をはじめ、テレビやラジオなど数多くの場に活躍の場を広げていくそうです。

 

私たち恥レスも、やりたいと思ったことを形にするために色々な発信をしていきたいと思います!

 

恥じらいレスキュー

 

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