世界のスーパーカブ! 誕生から約60年たっても衰えぬ人気と凄さ

2017/10/11
放送作家 石原ヒサトシ

出典:http://www.honda.co.jp/SUPERCUB/PRO/photo/04/index.html

 

ホンダが、バイク「スーパーカブ」の生産を中国から熊本製作所(熊本県大津町)に戻すニュースが流れた。2012年から生産を中国に移していたが、当時と比べて為替が円安に推移したことを受けての決断。

 

また、熊本で生産するのは、国内の排ガス規制の強化に対応した新モデルで、フロントのライトにはLEDを使用し、デザインもこれまでの角張ったフォルムから丸型に変わる。

 

排気量50ccの「スーパーカブ50」は約23万円、110ccの「スーパーカブ110」は約27万円、旧式より4万円ほど値上げする見込み。発売は1110日。新型iPhoneよりも新型スーパーカブに興味津々というコアなファンもいる(笑)、それくらい世界での人気は高いのだ。

 

スーパーカブは1958年(昭和33年)に誕生、来年で60周年になる。世界各国で販売され、累計生産台数は1億台で単一モデルとしては世界一。燃費性能や耐久性が高く、郵便や新聞配、飲食店の出前など商業用としては定番である。

 

若い人にしてみれば、『おっさんのバイク』というイメージがあるかもしれないが、『世界のカブ!』『くさってもカブ!』と言われるくらい、“丈夫で長持ち”は世界一の呼び声高いミラクルマシンなのだ。そんなカブにまつわる様々なエピソード・武勇伝を調べてみた。マジな話はもちろん、都市伝説もあるだろうけど、面白いものを載せる。

 

最初にひとつマジネタを言うと、友人のじいちゃんの愛車は若い頃からずっとカブで、現在第3代目を愛乗中。過去の2台とも消耗品を換えた程度で大きな故障は一度も起こらず、何よりも燃費が良かった。約10万キロ走って買い換えたが、次も「絶対カブ!」と断言しているそうだ。

 

おそらくこれが根強いファンの基本形だと思う。こういうカブリアンは世界にうじゃうじゃいるんだろう。

 

カブ伝説EX

 

◯カブシリーズは、カタログ燃費で100km/lを超える。計算上は470キロ走行可能、東京から京都まで行ける距離

◯日本のテレビ番組で、東京からモスクワまでカブで行く企画があり、約7,500キロを給油3回で補った

◯海外のテレビ企画で、カブをビルの4階から落としても無事か? というテストを行った。部品はいくつか破損したが、エンジンは動き、電気系統も普通に動いた。カブ最強!と賞賛

◯エンジンオイルの代わりに天ぷら油でも走った。一説では、出前で使用する飲食店に配慮した発明だと言われる

◯調子が悪いと感じつつ100キロくらい走って、調べてみたらエンジンオイルが空だった。おそらく空のまま走っていたと整備士も驚いた

◯河川が氾濫し、近隣の家のどのバイクも水没してエンジンがかからなかった。しかしカブだけは問題なく動いた。後日、エンジンオイルを見たら大量の水が混ざっていた

◯200キロ位までの重さなら、余裕で走る

◯イギリスのサバイバーが北極圏を目指し、約7,500キロの道のりをカブで制覇した。雪原、寒さにも強いのだ

◯ベトナムでカブを「ホンダ50」という名称で売り出し大ヒットした。人気になりすぎて、ベトナムでは、メーカーが違ってもバイクそのものを「ホンダ」と呼ぶように。スーパーカブ専門の窃盗団が出て世間を賑わせた

◯本田技研の、スーパーカブのオーナー団体は、「“カブ”主総会」と呼ばれるらしい

◯2008年、スーパーカブをフィーチャーした映画「スーパーカブ」公開。スーパーカブでレースに挑む出前持ちの青年の友情とラブロマンスを描いた青春ムービー

◯スーパーカブをカスタマイズする愛好家が世界にいっぱい

 

 

 

 

 

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放送作家 「クイズ雑学王」、「ボキャブラ天国」等 バラエティを中心にイロイロやってきました。なんか面白いことないかなぁ~と思いながら日々過ごしています。野球、阪神、競馬、ももクロ、チヌ釣り、家電、クイズ・雑学、料理、酒、神社・仏閣、オカルトなことがスキです。

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