せっかくの休日、あなただったらどんな過ごし方をしますか?
寝不足だから昼過ぎまでゴロゴロ寝て過ごす。あるいは、仕事のことを忘れたいから趣味の時間に没頭する、とかでしょうか? 休日の過ごし方は人それぞれなので、それ自体に良い悪いはありませんが、ある方によれば、「休みの本質がわからないままだと、休みの効果効能が十分に得られず、慢性的に疲れた状態となってしまう」と言います。
そこで今回は9月に『超一流、二流、三流の休み方』(あさ出版)を上梓した日本バトラー&コンシェルジュ株式会社代表取締役社長の新井直之さんに、正しい休み方のコツを尋ねてみました。
執事だから気づけた「休みの本質」を書籍化
新井さんは現在、日本で執事サービスを行う会社を設立し、数々の大富豪の身の回りのお世話をする執事の仕事を行っています。ドラマや映画に登場する執事役の監修も仕事の一つで、その他にも講演や研修などを行うなど、多方面でマルチに活躍しています。
そんな新井さんが、今回、本のテーマとして選んだのが「休み方」。一見、休むのにコツとか方法なんてあるの? と思いがちですが、人によっては休み方にも大きな差が表れるといいます。そこで人生の成功者ともいうべき大富豪をはじめ、数々のビジネスパーソンを見てきた新井さんの経験から、休み上手な人と休み下手な人を「超一流」「二流」「三流」の3タイプに分けて、書籍の中でそれぞれの違いを解説したといいます。
その休み方で疲れは取れていますか?
たとえば、冒頭の「休日、どんな過ごし方をしますか?」という質問。みなさんだったら、どのような返事をするでしょうか? 新井さんによれば、「昼過ぎまでゴロゴロ」「趣味の時間に没頭したい」というのは、いずれも間違った休み方だといいます。
「そもそも休みとは、心身の疲れを取り、コンディションを整え、パフォーマンスを上げる行為。これは働く現代人に置き換えれば、いかに仕事の成果を上げるために休めるか。心身の疲れを取り、休み明けにいいスタートダッシュが切れるか、ということが『休む』という行為にあたります」。つまり、休みが仕事に対するパフォーマンスへと結びつくかどうか、それが「正しい休み方」かどうかの判断基準になるようです。
大富豪の休み方は一般人にもマネできる
書籍には「休み」をテーマにした内容が46項目あり、いずれもユニークな内容です。
たとえば、『休暇時の電話対応』という項目では、【三流「休みなので…」と対応する】【二流「休みですが…」と対応する】【超一流「仕事中です!」とウソをつく】など、「いったいどうして? なんで?」と理由を知りたくなるものが多く、ついつい内容が気になってしまいました。
個人的には、読書が苦手な人でもスラスラっと読める文量だったので、「近頃うまく疲れが取れないんだよね……」、という方にオススメの本でした。残業が多い方には、働き方を見直すきっかけになりそうです。
最近、休んでいるようで休めていないという方は、これからの休日、連休に向けて、有意義な休み方を学んでみるのもいいかもしれません。