アイディア思いつく状況は「お風呂」が1位!発想のための「余白時間」が大事と専門家も指摘

2023/10/02
マガジンサミット編集部

花王パーソナルヘルス事業部ホリスティックヘルスケアグループは、生成AIの登場等で人間の「創造性」がより一層求められる現在において、男女332人を対象に「創造性に関する意識調査」を実施。結果、これからの時代を生きるには「創造力」が必要不可欠と考える人が9割以上にのぼり、いちばんアイディアが思いつく状況は「お風呂の時間」だと分かりました。

調査では、9割以上が「これからの時代を生きるには創造力が必要不可欠」と回答し、「創造性豊かでありたい」という人も9割超に。しかし、一方で「自分は創造性豊かだと思う」と回答した人は5割程度にとどまり、理想と現実のギャップが大きいことが判明しました。

「新しいアイディアを思いつくには、あえて何もしない時間を持つことが大切だと思う」という人は、「とてもそう思う」が38.6%、「ややそう思う」が52.1%に。合計で9割超の人が「何もしない時間を持つほうが創造性が高まる」と考えているようです。

さらに、日常生活の中で新しいアイディアを思いつくのに適した状況を聞いたところ、「お風呂(シャワー)に入っている時」が5割を超えてトップになり、次いで「寝る前」「散歩」が続きました。一方、「勉強をしている時」や、「仕事をしている時」、「動画やSNSを見ている時」は、新しいアイディアを思いつくことが少ないようです。

また、普段の生活(仕事やプライベート)で「新しいアイディアを考えることを求められる頻度」別に、「湯船につかることが好きかどうか」を分析したところ、「湯船につかるのがとても好き」と回答した人は「ほぼ毎日新しいアイディアを求められる層」で64%という結果に。「週2~3回程度新しいアイディアを求められる層」の44%より20%も高く、日常的にアイディアの発想を求められる人ほど湯船につかるのが好きな傾向がみられました。

この結果を受けて、専門家である脳神経外科医の菅原道仁氏はこのようにコメントしています。

「近年の脳研究でも話題にもなっていますが、人間は寝ている時や『ぼーっと』している時に脳が働いていないのではなく、実は、『ぼーっと』している時や睡眠時こそ、脳が動いており、情報の整理整頓をしているということがわかってきました。その脳活動は、今まで見聞きしてきたことなどの情報を統合し記憶の整理をしてくれるので、それによって新しいアイディアが生まれたり、考えがまとまったりといったことにつながっていくのです。

では、いつ『ぼーっと』するのか。わたしは、『お風呂の時間』を有効活用することをおすすめします。『お風呂の時間』は、感覚が充分に刺激されます。石鹸やシャンプーの匂い、シャワーの音や、お湯が流れる心地よい音、炭酸泉のパチパチという音もいいリズムですよね。お湯の温度は38度から40度くらいのぬるめのほうが、副交感神経が優位になるため、リラックスできますし、副交感神経が優位な状態ほど『ぼーっと』することもできるでしょう。新しいアイディアというのは、あくせくした時間ではなく、『ぼーっと』している時間にこそ湧いてくるものです。極力リラックスできる『お風呂の時間』を使い、毎日の生活に『余白時間』をつくることを意識してほしいと思います」

創造性を高めるためには、お風呂に浸かって「ぼーっと」することで脳が情報を整理しやすい時間をつくったほうがいいようです。これから徐々に涼しくなることもあり、お風呂の時間を有効活用したいものです。

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