引っ越しシーズン到来!お引越し祝いにおすすめの絵本

2017/02/24
N田 N昌

引っ越しシーズンですが、みなさまは引っ越し祝いに何を贈られますでしょうか…。巷のデータを見ると予算的には、5000円~10000円が相場(友人・会社関係の場合)。商品券、食品、キッチングッズ、食器、バスグッズ、カタログギフト、バスグッズ、洗剤、お酒などが人気のようでございます。
他に何か面白いものないかなぁ…とお考えのアナタ様!絵本のプレゼントはいかがでございましょう。
予算的にも1300円~2000円でおさまりますし、何度も読めますし、インテリアとして飾っておくのもオシャレかと!

 

ということで、今回は数あるひっこし絵本の中からアートで大人向きのモノを厳選、ご紹介したいと思います。

まずは、こちら。

 

 

「はらぺこあおむし」で世界的に有名なアメリカの絵本作家、エリック・カール様の作品、「やどかりのおひっこし」。
まずは、エリック・カール様についてご紹介いたします。
エリック様は、もともとは、グラフィックデザイナーとして活躍されておりました。そんななか、1968年に出版した絵本「1、2、3 どうぶえんへ」がボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞(絵本界でとても格式高い賞)を受賞し一躍世界デビュー!世界中で親しまれる絵本作家となられました。代表作には、みなさんご存じの「はらぺこあおむし」、「くまさん くまさん なにみてるの?」、「パパ、お月さまとって!」などがございます。アメリカ・マサチューセッツ州には、「エリック・カール絵本美術館」も造られております。

 

 

 

エリック様といえば、なんといってもカラフルであざやかな美しい絵でございます。実はこちら、薄紙を使って特製の色紙を自作し、それをコラージュ(切り貼り)して描かれております。ちなみに、このコラージュという手法は、ピカソやマティス、有名な絵本作家レオ・レオーニ様なども使っておられます。
エリック様の絵本は、まさにアート作品。お部屋に飾って置きたい一冊でございます。


肝心の絵本の内容はというと、自分の体が大きくなり窮屈になったやどかりが新しいおうちを見つけて引っ越すという物語。
色鮮やかに描かれた様々な海の生き物達が登場し、やどかりの生態も分かる一見子供向けの内容に思えますが、大人目線で読むと、そこには人間の出会いと別れも描かれていて、「ともだちって何だろ?」と考えさせられたり…。
うーん深い。そんな絵本でございます。

 

そしてもう一冊。こちらは、日本の絵本。

 

 

「おとなりさん」。こちらも大人に人気の高い絵本。絵もとてもカラフルでポップでございます。

絵を担当されているのは絵本作家の高畠純さん。実は高畠様もエリック様と同じボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を受賞しております。

内容は、山の上に家が2軒。赤い屋根の家にはニワトリが、青い屋根の家には、誰も住んでおりません。ある日、ニワトリの隣に誰か引っ越してきます。しかし、なかなかお隣さんは姿を現しません。果たしてお隣さんの正体は…という物語。

 

大人が「なるほど」、「やられた」と思えるアイデアが仕掛けられている大人が満足できる絵本でございます。

こちらも大人のプレゼントにとても向いている絵本でございます。

 

 

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N田 N昌
この記事を書いた人

N田 N昌

放送作家・ナンセンス絵本マニア 「有田とマツコと男と女」「レゴニンジャゴー(アニメ)」 「天才テレビくんMAX」「小島慶子のオールナイトニッポンGOLD」 など、テレビ・ラジオ番組の構成脚本を担当。

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