最優秀賞はSDGs&記憶貯金!?子どもたちのスゴいアイデア集結、ひらめきアワード2021表彰式

2021/12/21
Shoichi Sato

子どもたちに探求学習実践の場を提供している「AkeruE(アケルエ/パナソニックセンター東京内)」はこのほど、「ひらめきアワード2021」を実施。同企画は「誰かをハッピーにするみらいの商品」をテーマとした作品を募集、表彰するもの。12月19日にはオンラインで表彰式が開催され、大人も驚嘆するようなアイデアが多く見られました。

一次審査を通過したのは「ひらめき部門」と「ハッピー部門」で各4作品。「頭の上に浮く傘」や「カレーを仲良くピッタリ分けられるオタマ」、「当てると2倍になるライト」、「食べ物が出てくる魔法の杖」、「アニメの世界に入れるマシン」、「持ち運びができるエレベーター」など、どれも必要で実用化の可能性を秘める作品が発表されました。

地球環境を考えたエコ商品

ベストオブひらめき賞に輝いたのは「未来が見え〜る『みらいエコフレーム』」。購入したい商品をフレームから覗くと「どのように分別できるか」、「リサイクルするためにはどのように捨てれば良いか」、「どんなものに生まれ変わるか」が映像として浮かび上がる仕組み。SDGsを考えたエコ商品です。

作者のももはちゃんは「ビーチクリーンに参加した時、たくさんプラスチックゴミが捨てられていて悲しかった。未来のことが分かってから買えば、ポイ捨てする人もいなくなると思って考えた」と話していました。

審査員を務めたAkeruEアンバサダーの筧康明氏は「地球規模の課題が考えられている。手軽に身の回りを知ることができ、使ってみたくなるワクワク感もあった」と感心した様子でした。

祖母への優しさを形に

一方、ベストオブハッピー賞を受賞したのは、コウくんの「楽しい記憶をもう一度」。物忘れがある祖母のためにひらめいた作品で、ハートのクッションの中に名前や食べ物の味といった思い出を詰め込みます。クッションを抱きしめることで、記憶が蘇るという夢のようなアイデアです。

「お婆ちゃんはメロンを作っていた。美味しいメロンを食べたことをまた思い出して欲しい」とコウくん。記憶を貯金するという発想は、認知症に悩む人や家族に希望を与えてくれます。

AkeruE講師で同じく審査員を務めた鈴木順平氏は「応募作品は細かい部分にもこだわりが感じられ、審査するだけで楽しかった。優秀賞受賞作品については、もはや本当に記憶が蘇っているのでは。本物の商品だと思っている」と絶賛しました。

表彰式で披露された8つのノミネート作品はどれも本当によく考えられており、商品化して欲しいと願うもの。改めて、子どもたちの気付きやアイデアに驚かされた企画でした。

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Shoichi Sato
この記事を書いた人

Shoichi Sato

地域ミニコミ紙の編集記者、広告代理店を経てフリーライターとして活動中。趣味は山登りなど、スポーツ全般の元高校球児。未確認生物や宇宙、戦国時代 などが好きなロマン追求型。座右の銘は「気は遣うものではなく、配るもの」。 ブログ:s1-thats-WRITE

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