今年9月のある日、新宿の路上に突如として現れた巨大募金箱に、目を見張った人は多いのではないでしょうか? この募金箱は、今年15周年を迎えたYahoo!ネット募金によるもの。15年間で53億円の寄付を集めた秘訣は? インターネット募金の可能性にも迫ります。
新宿の路上に巨大募金箱が出現
去る2019年9月26日(木)~9月29日(日)まで、新宿モア4番街に突如として現れた巨大な募金箱に驚いた人は多いかもしれません。
これは、これまでに「Yahoo!ネット募金」への寄付金額の総額、53億円の大きさを体感できる高さ3.8メートル、幅2.8メートルの巨大な「53億円募金箱」でした。Yahoo!ネット募金は、2004年にサービスを開始し、今年で15周年を迎えました。クレジットカードを使った寄付のほか、Tポイントを活用して1ポイントから手軽に寄付できることなどから注目を集めています。
寄付できるジャンルは、災害・復興支援をはじめ、子どもの支援、動物・ペットの保護、国際協力、医療・福祉などさまざま。のべ900万人から寄付を受け、寄付総額は53億円(2019年9月17日時点)を突破しました。
ミニ貯金箱も出現!
期間中、新宿の路上には、NPO法人 犬と猫のためのライフボートや国立大学法人 京都大学iPS細胞研究所、公益財団法人 東日本大震災復興支援財団などの寄付金額を表した「ミニ募金箱」10箱も登場し、ネット募金の注目度の高さを肌で感じられました。
【参考】寄付総額上位3つ
NPO法人 犬と猫のためのライフボート 寄付総額:約1.6億円
国立大学法人 京都大学iPS細胞研究所 寄付総額:約1億円
公益財団法人 東日本大震災復興支援財団 寄付総額:約7,900万円
Tポイントで気軽に寄付可能
このYahoo!ネット募金は、2007年からTポイントでの寄付が可能になっており、少額での寄付で、支援の輪がより大きく広がったとされています。
Yahoo!ネット募金の2005年6月~2019年9月19日までのデータによれば、1件当たりの寄付金額は、100円未満が48.6%と約半数を占めており、Tポイントを活用して少額から寄付している人が多いことが分かります。
Tポイントは、コンビニやスーパーなど日常的に利用するお店で貯まることから、Tポイントが貯まるしくみを持っていれば、最低1ポイントは貯まっているのではないでしょうか。
そのちょっとしたポイントが、世界中の団体や人々へと寄付し、社会貢献の一助となると考えると、なんだか素晴らしい気持ちになります。
たった数ポイントではありますが、寄付のハードルが下がり、積極的に寄付しようと思う気持ちが生まれるのは、自分でも嬉しいもの。寄付する余裕はない!という人も、ポイント募金から始めてみるのもいいのではないでしょうか。