超低速スノータートル「ナイトタートル 〜夜のトンネル探検〜」が「鉄旅オブザイヤー2019」グランプリに

2020/02/06
ryuko

日本国内で運行する鉄道旅行を審査し表彰する「鉄旅オブザイヤー2019」の結果発表及び授賞式が2月5日、埼玉県・鉄道博物館にて行われた。

「鉄旅オブザイヤー2019」は、2部門から構成されるアワードとなっており、鉄道旅行および国内旅行のプロモーションに資することを目的に行われる旅行会社部門では、2018年11月から2019年10月までに催行された、日本国内を目的地とする旅行企画を募集。企画性・オリジナリティ・鉄道力・非鉄誘引力・コストパフォーマンス・ベストセールスの6つの要素から、各賞を決定した。

一方の一般部門では、2020年度デスティネーションキャンペーン開催地となる群馬県・広島県及びのその周辺地域、京都市のいずれかを対象とした鉄道旅行ツアー企画を募集。企画性・オリジナリティ・鉄道力・非鉄誘引力・参加意欲の指標から、ベストアマチュア賞に『上毛かるたから学ぶ「まだ知らない群馬の歴史」と鉄分満喫ツアー』を選出した。

同企画は、群馬の郷土・上毛かるたに書かれた歴史を元に巡るツアー。群馬をぐるっと周るルートとなっているが、メジャーな旅行地をあえて外すことで、新たな魅力を発見してもらう内容となっている。審査員の大塚圭一郎さんは「足を運ぶだけで群馬県の魅力と歴史的背景を楽しく学べる素晴らしいコースだと思います」とのことから、ベストアマチュア賞に選出したことを説明した。

旅行会社部門からは、グランプリを含めた5つの賞が選ばれた。ルーキー賞に選ばれた『貸切車両で行く「三陸鉄道全線乗車」と貨物専用鉄道「岩手開発鉄道』に迫る旅』は、東日本大震災以降、不通となっていた釜石から宮古間のリアス線(旧JR山田線を含めた)として全線開通した三陸鉄道を訪ねる企画。宮古ではフリータイムが設けられり、到達難度の高い秘境駅などを訪問できる、鉄道ファンに向けたツアー内容が評価された。

JRグループと自治体が手掛ける企画「デスティネーションキャンペーン(DC)」開催地への旅行を対象にしたDC賞には『「サロンカーなにわ」で復活「サロンカー明星」で行く熊本』が選出された。「サロンカーなにわ」とは、かつて東京大阪間を結んでいた夜行急行。現在は「サロンカー明星」として運行しており、今回の企画のために「サロンカーなにわ」として復活した。鉄道各社が時間を調整したことによって、往復夜行運転が可能となった。

審査員特別賞に選ばれたのは、只見線と陸羽西線の2つの路線を駆使し、福袋のように盛り沢山な内容を詰め込んだという『願いが叶う福袋列車!?只見線&陸羽西線 東北2大ローカル線「災害復旧祈念応援福袋列車」』。陸羽西線は最上川を下り、只見線では地元商店街などの協力の元、七夕をコンセプトにしたツアーを企画した。

『日本で唯一の行商専用列車 近鉄「鮮魚列車」』は準グランプリに。同ツアーは、新鮮な魚を運ぶために、1963年から伊勢志摩魚行商組合の貸切列車として運行を開始した鮮魚列車に、あえてお客さんを乗せる企画。ちらし寿司を食べたり、撮影をしたり出来る細やかな部分も評価されたことで、準グランプリ選ばれた。

栄えあるグランプリには、『超低速スノータートル「ナイトタートル 〜夜のトンネル探検〜」』が輝いた。文字通り5から20キロほどで走行することにより風景をより楽しんでもらうという企画で、列車の営業終了した夜間に一般の方が通行できない2.2kmのトンネルを歩く内容が受賞に繋がった。同企画は応募が殺到するほどの人気だったそうで、セールス部分についても高評価。受賞した桑原信之さんは「突然のグランプリということで、驚きと戸惑いと・・・」と、信じられないといった様子を見せていた。

審査員長を務めた芦原伸さんは「令和になって旅情感のある作品も出てきた。また楽しい作品を期待しています」と総評し、今年のアワードを締めくくった。

 

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ryuko

自分が興味あることを文章で表現したいと思い、コスプレイヤー・YouTuberのジャンルをメインに執筆。と思ったんですけど正直、文章書くの好きじゃないです。文章より動画のほうが、情報量が5000倍多いと言われているので、2020年以降は動画で表現できたらなーと考えてます。

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