2018年12月10日(月)に「オンラインライフスタイルショップ “iloilo(イロイロ)”」がオープンしました。“iloilo(イロイロ)”とは、うつわや雑貨といった生活に彩りを加える“宝物”を見つけることができるライフスタイルオンラインショップです。
「iloilo」とは?
iloはフィンランド語で「喜び」を意味する言葉。日本語の「色」と掛け合わせ、多様な喜びを表現する「iloilo(イロイロ)」という名前になったそう。
同時に、クリエイターとのコラボレーションプロジェクト「& iloilo(アンドイロイロ)」も始まり、第1弾として若手陶芸家・長戸裕夢さんとの共同作品“コーヒーのうつわ”が発表されました。
お披露目パーティーの様子
12月22日(土)に「MIDORI.so NAGATACHO」で行われた“コーヒーのうつわ”お披露目パーティー『世界に一つしかないうつわで、世界一のコーヒーを飲む』のレポートをお届けします。
iloiloのキュレーター・内藤正徳さんの挨拶が終わり、登場したのは愛媛県砥部町で創作活動を行う陶芸家の長戸裕夢さん。“iloilo”から依頼を受けた際のエピソードや、作品への想いなどを語りました。
「大晦日の午後に、年越しの準備を終えて家族と一緒にほっとひと息コーヒーを淹れる時間」をイメージして制作したと語る長戸さんは、代表作・石器シリーズから、今回の作品のイメージをしたそうで、「アフリカでは土器を成形するときに型を使うので、その方法で大きなうつわを作ったらおもしろいのではないかと思い、作ってみました」と、アフリカに伝わる方法を活かしながら、現代に溶け込む“コーヒーのうつわ”を制作した背景を伝ました。
コーヒーを「時間を使って飲む」
▲「コーヒーのうつわ-Hiromu Nagato-」
さらに、普段から抹茶を飲む長戸さんは、制作時に「抹茶を立てて飲むように、時間を作って飲む」ことを意識したそう。内藤さんとともに、砥部で採掘した赤土を使用した「Hakuyu-白釉碗-」や、線や点をランダムに描いた「Tetsue / Kaiyu」など、全8種類のうつわを一つひとつ丁寧に解説・紹介しました。
▲Hakuyu -白釉碗-
作品のコンセプトは『片手間でない、両手で持つコーヒーのうつわ』。コーヒーというとマグカップのように取っ手が付いているイメージが浮かびがちだが、両手で持つ仕様であることで、温かさや苦みを包み込むようなデザインが印象を与えてくれます。
続いて、ゲストで、World Brewers Cup 2016でチャンピオンに輝き、世界で活躍するバリスタ・粕谷哲さんが登場。長戸さんとともに”コーヒーのうつわ”と”コーヒー”の関係性について語りました。
”コーヒーのうつわ”を見て「はっとしました。」
▲Hakeme -刷毛目碗-
内藤さんの「世界にはいろいろコーヒーがありますが、両手で持つうつわはいかがですか?」という質問に対して、粕谷さんは「コーヒーというと“片手で飲む”印象をお持ちだと思いますが、実際はないものもあります。ですが、取っ手がないだけで”片手で飲む”ことは変わらないんです」とこれまでの印象を述べたうえで、長戸さんの”コーヒーのうつわ”を見て「はっとしました。”両手で持つ”発想自体がコーヒー業界で新しいインパクトを生むのではないかと思います」と語りました。
最後は、粕谷さんによるコーヒーメイク実演のあと、参加者へコーヒーの提供が行われました。アジア人で初の世界チャンピオンを獲得した”世界一のバリスタ”がコーヒーを淹れる様子に、参加者もくぎ付け。淹れたてのコーヒーを長戸さんのうつわに注ぎ、贅沢な1杯を提供。
終了後には、登壇者と参加者の交流も。感想を伝えたり仕事の話をしたりと、『世界に一つしかないうつわで、世界一のコーヒーを飲む』のサブタイトル通り、特別な時間を楽しめるイベントとなりました。
iloiloによるクリエイターコラボレーションプロジェクト、「&iloilo」第1弾「コーヒーのうつわ-Hiromu Nagato-」は、オンラインライフスタイルショップiloilo限定で販売中です。
https://iloilo.jp/