皆さま、ARという言葉を知っていますか?最近よく耳にしますよね。ARとは拡張現実の事で、コンピューターを使い実際の映像にデジタル情報を組み合わせたもの。今人気のアプリ「ポケモンGO」でも使われています。
そして今回、文化庁は新事業「空港等におけるメディア芸術日本文化発信事業」のプロジェクトとして、羽田空港にて「江戸図屏風」、「江戸橋広小路模型」をモチーフとしたAR 作品「屏風から家光を探せ、からの、取り出す江戸時代」を令和元年 9 月 11 日(水)より公開。
訪日観光客や空港を訪れた方に日本文化を知ってもらおうと、AR 体験用端末を用いて同作品を楽しめるコーナーを設置しました。
作品を体験!
AR 作品「屏風から家光を探せ、からの、取り出す江戸時代」は羽田空港国際線ターミナル 5F はねだ日本橋付近にて公開。
国立歴史民俗博物館が所蔵している「江戸図屏風」と「江戸橋広小路模型」をモチーフに,開発ユニット 「AR 三兄弟」が制作し、「江戸図屏風」から切り取られた 9 枚の絵の中に隠れた徳川家光を探し出すというゲームになっています。
壁に描かれた絵に端末をかざしてプレイ。
隠れている徳川家光を探しだします。
クリアすれば江戸時代をまるごと取り出せる機能を使用可能。江戸時代と最新技術が合わさった新しい体験が味わえるゲームです。
AR 三兄弟
「屏風から家光を探せ、からの、取り出す江戸時代」を作成したのは「AR 三兄弟」という3人組アーティスト。メンバーは長男:川田十夢さん、次男:髙木伸二さん、三男:弘田月彦さんの3人。さまざまなジャンルを昭和テイストで表現しているという開発ユニットです。
「AR 三兄弟」は今回の作品「屏風から家光を探せ、からの、取り出す江戸時代」を以下のように解説してくれました。
「訪れた国の歴史や文化をまるごと把握して、自国へ持ち帰りたい。それは万国共通の観光客の願望ではないでしょうか。そこで我々は考えました。歴史の専門家である学芸員にとって、文化資源はどう見えているのか。経験を重ねたうえで初めて明らかとなる学術的な根拠を、一瞬にして空港利用客に理解して持ち帰ってもらえるような仕組みを開発できたら夢のようではないか。これが、この企画の骨格となった思いです。
体験できるアプリケーションは、『江戸図屏風』から切り取られた 9 枚の絵の中に隠れた徳川家光を探し出すというゲームです。クリアすることで江戸時代をまるごと取り出せる特殊な機能を体験できます。これをきっかけに歴史まるごと日本に興味をもっていただければ。貴重な実物が展示されている国立歴史民俗博物館へもぜひ足を運んでいただければ、幸いです。」
「屏風から家光を探せ、からの、取り出す江戸時代」は 9 月 11 日(水)より公開中です。