毎年、小学生野球チームの3~5年生を対象に開催されている「AIG presents MLB CUP 2024」のキックオフイベントが開催されました。
AIGジャパンが野球振興と復興支援のため2016年よりスタートしたこちらの大会は今年で9回目の開催。全国から各地区予選を勝ち上がったチームが、夏に宮城県石巻市に集まり、ファイナルラウンドが行われるという大会です。
キックオフイベントには、元MLBプレーヤーの五十嵐亮太さん、川﨑宗則さんが登壇。他に昨年の大会で優勝した兵庫リーグ・宝塚のチーム代表選手の漣慎之介さん、チームメイトを奮い立たせ、勇気ある行動を示した選手を表彰するAIGアワード受賞選手の齋藤健心さん、佐藤にこさんの3名の小学生プレーヤーも登壇し野球に関するトークセッションも行われました。
トークセッションは小学生プレーヤーの質問に、MLBレジェンズの2人が答えていくというもの。
「小学生のころにどのような練習をしていた?」という質問には、五十嵐さんは「時間があれば壁当てやキャッチボールなどいつもやっていた。投げる、打つなど野球に結び付く練習は大切で、長く活躍している野球選手はたくさん練習をしていた人が多いので、元気な時は誰よりもたくさん練習をしてもらいたい。」と回答。
「守備が苦手で上手になりたいと思っているので、心掛けていることを教えてほしい。」という質問には、川﨑さんは「苦手だな・ミスをしたらどうしようと思うのではなく、仲間と力を合わせて守ることを心掛けてほしい。失敗は失敗ではなく、それを糧にしていけばよいので、なによりも野球が大好きという気持ちで楽しんでほしい。ゲーム開始時に主審がかける「プレイボール」は「ボール遊びしようぜ!」って意味でもあるんだよ。」と、ポジティブで熱いコメントを送っていただけでなく、守備における膝の上手な使い方のシミュレーションも舞台上で行われ、まさに野球教室さながらの盛り上がり。
そんなMLBレジェンズからの激励に小学生プレーヤーたちもワクワクした様子で聞き入っていました。
また、キックオフイベントの後半では、現役MLBプレーヤー10名から小学生選手へ応援ビデオメッセージがサプライズとして放映されました。
日本でお馴染みのセントルイス・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手やロサンゼルス・ドジャース所属のムーキー・ベッツ選手、今年からMLBへ挑戦するサンディエゴ・パドレスの松井裕樹選手を含む4名の日本人選手など、日米を代表する選手たちが、MLBCUP2024に挑む子どもたちへ向けてエールを送っていました。
さらに開催回数が増えてきたことで、過去MLBCUP出場選手が、実際にプロ野球選手になった、という嬉しいニュースも。
2016年大会に出場した山田脩也選手が2023年ドラフト3位で阪神タイガースに入団したそう。他にもスタンフォード大へ進学したことで話題を集めた佐々木麟太郎選手も当カップの経験者とのこと。
「AIG presents MLB CUPは、今後もどんどんレベルアップした大会になり続けていくだろう。」と、五十嵐さんも川﨑さんも期待に胸を膨らませていました。