【日本人3連覇】アマチュアスケーター世界最高峰の大会TAMPA AM2021で青木勇貴斗と冨川蒼太(コンクリートジャム種目)がダブル優勝!

2021/11/22
放送作家 小嶋勝美

Instagram @spottampa より

アメリカ・フロリダ州タンパにて現地時間11月19日〜21日に開催された、アマチュアスケーターにとって最高峰のスケートボードコンテストTampa AM(タンパアマ)で、青木勇貴斗が優勝。

2018年の池田大亮、2019年の根附海龍(ねつけかいり)に続いて日本人が大会3連覇を成し遂げた。

※ 2020年はコロナ禍の為Global Amdemicと題したオンラインでの開催。

他にも、佐々木来夢が4位、小野寺吟雲(ぎんう)7位、佐々木音憧(とあ)11位、浦野建隼(けんと)12位と、それぞれ大健闘の滑りを見せた。

コンクリートジャム種目では、東京五輪パーク種目の金メダリスト、キーガン・パルマーを抑えて冨川蒼太が優勝!日本人によるダブル優勝の快挙となった。

準決勝で注目を集めたのが、準決勝進出者の中で最年少の小野寺吟雲(11歳)。準決勝1本目のランではパーフェクトな滑りを見せ、89.48点を獲得。会場中が最高の盛り上がりを見せ、2位で決勝に進出した。

ちなみに、過去にはナイジャ・ヒューストンが10歳でタンパアマのチャンピオンになっている。

【タンパアマとは】

 
 
 
 
 
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アマチュアスケーターにとって、間違いなく世界最高峰の大会であり、予備予選から参戦するスケーターにとっては、3日間を滑り抜かなくてはならないという、最も過酷な大会でもある。

そんなタンパアマの歴代優勝者は、そうそうたる顔ぶれが並ぶ。

ナイジャ・ヒューストン(2005)フェリペ・グスタヴォ(2007)ルアン・オリベイラ(2008/2009)ジャガー・イートン(2014)アウレリアン・ジラウド(2015)ダショーン・ジョーダン(2016)グスタボ・リベイロ(2017)池田大亮(2018)根附海龍(2019)など。

今では第一線で活躍するスケーターばかりで、タンパアマで優勝するという事は、本場アメリカのスケートシーンからも認められるという事を意味し、グローバルに活躍するスケーターにとっての登竜門となっている。

【青木勇貴斗が見せた驚異の集中力】

 
 
 
 
 
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予選を2位で通過した青木は、一気に決勝への出場権を手にする。

決勝では1本目、2本目とパーフェクトランが出来ないまま迎えた、3本目のランで今大会1番の集中力を見せた。

以下青木、決勝3本目のラン。

バンクからのロングレールを、バックサイドノーズグラインド。

ダウンレールで、スイッチビッグスピンヒールフリップバックサイドボードスライド。

バンクトゥバンクを、360キックフリップ。

バンクトゥバンクを、バックサイド180キックフリップ。

バンクからのレールを、フロントサイドフィーブルグラインド。

ハバ(下りレッジ)を、バックサイドKグラインドノーリーヒールフリップアウト。

ダウンレールを、ノーリービッグスピンヒールフリップバックサイドリップスライド。

バンクからのロングレールを、ノーリービッグスピンバックサイドリップスライド。

最後にダウンレールを、ノーリーヒールフリップフロントサイドリップスライド。

ラストトリックを決めた瞬間、見ている誰もが優勝したと確信するような、完璧なランを披露し、会場中が大歓声に包まれた。

【過去2大会と比較した、日本人スケーターの活躍】

Instagram @spottampa より

東京五輪、ストリートリーグを始め、最近の日本人スケーターの活躍がめざましい。

過去2大会のタンパアマの結果を見てみると…。

2018年の予選出場者は15人、準決勝進出は6人、決勝進出は2人。

2019年の予選出場者は14人、準決勝進出は4人、決勝進出は3人。

今年の予選出場者は21人、準決勝進出は10人、決勝進出は5人。

数字だけ見てみると、今年は一気に活躍する日本人スケーターが増えたのがわかる。

タンパアマのような、本場アメリカのスケートシーンから支持されるコンテストでも、多くの日本人スケーターが結果を残している。

【タンパアマ2021日本人の結果】

予選

【YouTube URL】https://youtu.be/jtW9SVjbyCQ

※予選とベストトリックの映像

1位・佐々木 来夢 2位・青木 勇貴斗 4位・小野寺 吟雲 5位・浦野 建隼(けんと) 6位・山附 明夢(やまづき あいむ) 8位・藪下 桃平(ももへい) 15位・松本 浬璃(かいり) 17位・池田 大暉 21位・渡邊 星那(せな) 22位・佐々木 音憧(とあ) 24位・齋藤 丈太郎 29位・山下 京之助 36位・長井 太雅 39位・澤田 莉旺(りお) 47位・中野 虎大郎  50位・柿谷 季輝 54位・澤島 裕貴 61位・長谷川 絢之介 68位・濱村 大征 91位・甲斐 穂澄 95位・柿谷 斗輝 (100人中)

※ 2020Global AMdemic(参照:https://magazinesummit.jp/hobby_sport/58190283201113)でトップ12に入ったアマチュアスケーターと、予備予選2位から30位のスケーターが参戦(ケガなどによる繰り上げ出場有り)。

※ 1位と2位が決勝進出、3位から30位は準決勝進出。

準決勝

【YouTube URL】https://youtu.be/vR2zCdpBuOg

※準決勝と決勝の映像

2位・小野寺 吟雲(ぎんう) 8位・佐々木 音憧 9位・浦野 建隼 15位・松本 浬璃  16位・藪下 桃平 20位・山下 京之助 21位・齋藤 丈太郎 23位・池田 大暉 24位・山附 明夢 29位・渡邊 星那(せな)

※ 予備予選1位通過者と2020Global AMdemic優勝者(フィリッペ・モタ)、予選3位から30位のスケーターが参戦。

※ 上位10人のスケーターが決勝進出。

決勝

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1位・青木 勇貴斗

2位・Richard Tury

3位・Jhancarlos Gonzalez

4位・佐々木 来夢

5位・Filipe Mota

6位・Maurice Jordan

7位・小野寺 吟雲

8位・Lazer Crawford

9位・Jonny Hernandez

10位・Tyler Peterson

11位・佐々木 音憧

12位・浦野 建隼

※ 予選1位と2位通過者、準決勝上位10人のスケーターが参戦。

コンクリートジャム結果

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1位・冨川 蒼太

2位・Keegan Palmer

3位・Nick Papa

ベストトリック賞

2位・佐々木 来夢(スイッチフロントサイド180ノーズグラインド ショービットアウト&Kグラインド ノーリーバリアルヒールフリップアウト)

Skater XL Trick of the Weekend賞

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澤田 莉旺(りお)

Zumiez Destroyer賞

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小野寺 吟雲

【競い合いだけじゃない、世界一素晴らしい表彰式】

 
 
 
 
 
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タンパアマの素晴らしい所は、ただのスケートボード競技ではないという部分にある。
ぜひ、最後の表彰式の映像を見て欲しい。(投稿6枚目)
スケートボードの素晴らしさがたくさん詰まった、世界一魅力の詰まった表彰式がそこにある。

 

文・小嶋勝美 Twitter: @katsumikojima1
スケートボードを趣味としており、ライターとしてスケートボード関連の記事を執筆。
約10年間芸人として活動後、現在は放送作家として活動中。

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放送作家 小嶋勝美
この記事を書いた人

放送作家 小嶋勝美

お笑い芸人として活動後、放送作家に転身。 スポーツ番組やバラエティ番組などに携わる傍ら、20年以上続けている大好きなスケートボードのライターとしても活動。 コンテスト記事の他、スケボーの情報や面白い発見を伝えていくと共に、スケートボードが持つ素晴らしさを多くの人に広めていきたいと思っています

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