濱口優&南明奈夫妻、認知症テーマに短歌で思い伝え合う「何度も言うね、あなたの妻よ」

2022/09/22
佐藤 勇馬

よゐこの濱口優と妻でタレントの南明奈が、SOMPOホールディングスによる認知症の社会啓発を促す取り組みに起用されました。9月21日の世界アルツハイマーデーおよび9月の世界アルツハイマー月間に合わせて夫婦で認知症について考え、互いに相手への思いをのせた短歌を披露しました。

今回の取り組みでは、濱口と南が上句「認知症 なったとしたら そのときは」に続けて、それぞれの思いを下句で詠むことになりました。

まず濱口は「認知症 なったとしたら そのときは この笑顔だけは 忘れないよ」と詠み、その意味として「いろんな物事は忘れてしまうかもしれないが、息子も生まれて、息子のふわっと笑う顔って忘れないのかなと思った」と語りました。その言葉を聞いた南は、涙ぐみそうになりながら「本当に泣いちゃう」と笑みを返して思いを受け止めました。

一方、南は「認知症 なったとしたら そのときは のぼりくだりも 手と手をつなぎ」と詠みました。 歌に込めた想いとして、南は「認知症になると大変なこともあると思う。そういう大変なことも楽しいときも、一緒に手をつないで、手をとって、頑張っていきたい」と説明しました。

濱口は、それを聞いて「めちゃめちゃいい。ふだんの階段のことも、人生的なことも言っていていいね」と妻の短歌の才能を称賛。「ちょっと恥ずかしいですけど、階段の上り下りの時も今も手を出すものね」と照れ臭そうに話し、続けて「支えあっていければ、乗り越えられることはいっぱいあるからね」とコメント。濱口はかなり感動したようで、「ほんとめちゃめちゃいい。あとでそれ頂戴」と、南の短歌(手紙)を大事にとっておきたいと明かしました。

続いて、濱口は二首目に「認知症 なったとしたら そのときは 笑ってすごせる 日々にしようね」 と詠みました。濱口は「笑顔や笑うというのが自分のテーマになっているのかな」と歌に込めた思いを語り、南は「本当にそれを私たちは大切にしているからね」と同調しました。

南の二首目は「認知症 なったとしたら そのときは 何度も言うね あなたの妻よ」。濱口は「いいですね。確かにどちら様でしたか?というかもしれへんね」と自分のリアルな問題として受け止め、南は「そう。何回も言うよ。あなたの妻よって」とにっこり返しました。

続けて、南は「ほんと、何回(濱口が)忘れたことか、ハサミの位置を」と思い出し笑いし、いろいろと忘れっぽいらしい濱口は「この先どうなるかは正直わからないし、でもそういってもらえてたらいい。すごく力強くいい言葉だ」と感心。その流れで、夫婦仲良く「もし認知症を発症した場合の夫婦生活」について語り合いました。

そうした会話について、南は「真剣に二人で話すのもいいけど、こうして短歌で話すというのもいいね」「文字としては少ないけど、想いがすごく伝わってる」と話し、濱口も「そうだよね。選びぬかれた言葉でいい」「いっぱい(二人で)話すけど、こういうこと(認知症になった場合のこと)はあまり話さない。素敵な機会でした」と笑顔で同意していました。

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佐藤 勇馬
この記事を書いた人

佐藤 勇馬

新宿・大久保在住のフリーライター。個人ニュースサイト運営中の2004年ごろに商業誌にスカウトされて以来、芸能、事件、ネットの話題、サブカル、漫画、プロレスなど幅広い分野で記事や書籍を執筆。著書に「ケータイ廃人」(データハウス)「新潟あるある」(TOブックス)など。 Twitter:ローリングクレイドル

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