昨年は『カメラを止めるな!』が、前半と後半の異なるテイストの構成でヒット。そのとき、「もうやり尽くされたと思っていたゾンビ映画にまだ新たな手管が出るのか!!」と驚きました。と思っていたら、今年もニュータイプなゾンビ映画が登場!
それが、1月25日から公開の映画『がっこうぐらし!』です。
最初は、つたない芝居でノーテンキなアイドル映画かと思いきや、クライマックスに向かって二転三転のサバイバル映画へと展開。そして、ラストには、まさかの涙カツアゲが待っています!
学園ドラマの皮を被ったゾンビ映画
保健室の先生にOBの先輩へ恋心を言い当てらる陸上部の くるみ。それを、たまたま保健室のベッドでサボっているゆきに聞かれてしまい……。
漫画のノリをまんま実写でやった恋愛至上主義な学園ラブコメかと思いきや、物語は大幅に急ハンドルを切ります。
授業まで保健室の先生がやってるから、この学校の先生は1人しかいねーのかよ!?と思っていたら、本当にそうでした。実は、絶賛ゾンビ・パンデミック中!校舎はゾンビだらけ。
二転三転のサバイバル展開
彼女たちは、"学園生活部"という部活で合宿している設定で現実逃避していたんです。バリケードにより、ゾンビから校舎の一部を守り、その中で自給自足のサバイバル生活。学園生活部の4人と保健室の先生しかいない学校内。保健室の先生の授業を受けたり、屋上で野菜を育てたり、バリケードを作って、ゾンビの浸入エリアを狭めたり。
いつもと変わらないテイの日常と、ゾンビが襲ってくるバイオレンスが混在。ほのぼのゆるーい学園ドラマとゾンビによるアクションのつるべ打ち。それでいて、物語が進むにつれ、新たな真実&彼女たちのバックボーンがどんどん明らかに!
クライマックスでは最悪のアクシデントが勃発!暴走するゾンビたち。そんな中、彼女たちの蓄積された思いがスパーク!感動のフィナーレに涙をカツアゲされました!
学園生活部のメンバー紹介
恵飛須沢 胡桃(通称:くるみ)演:阿部菜々実
スポーツ万能な陸上部。活発系女子。実は、メンバー唯一の恋する乙女。ゾンビ・パンデミックにより、泣けるバークボーンの持ち主でもあります。
メインウエポンのシャベルで、クライマックスにはバッタバタとゾンビの頭を叩き潰していきます!!ツインテールがチャームポイント。
丈槍 由紀(通称:ゆき)演:長月翠
学園生活部一の元気娘にしてムードメーカー。
でも、実は彼女こそ、荒廃した現実を受け入れられずに、通常の平和な日常を送る妄想に憑りつかれているカオスな人物。その為、周りの部員たちは彼女にゾンビ世界を気づかれないように働きかけている。
若狭 悠里(通称:りーさん)演:間島和奏
しっかり者の料理上手。面倒見の良さで、学園生活部の部長。
いつでも制服の上にカーディガン。いつも誰かの心配をしており、縁の下の力持的ポジション。
直樹 美紀(通称:みーくん)演:清原梨央
メンバーの中では後輩の2年生。ショートヘアーなクールビューティー。
愛用ウエポンはバールのようなもの。物語の中盤では先輩たちと対立する場面もあるのですが、実は彼女にも悲しいドラマが!
人気原作を『リアル鬼ごっこ』の監督が実写映画化
原作は、2015年にアニメ化もされた累計発行部数250万部を超える漫画『がっこうぐらし!』(原作:海法紀光/作画:千葉サドル)。
学園生活部の部員たちを演じるのは、オーディション番組から生まれた秋元康プロデュースのアイドル"ラストアイドル"の選抜メンバー。 映画初出演にして、初主演。
メガホンを取るのは、プロデューサーとしても活躍する『リアル鬼ごっこ』シリーズの柴田 一成 監督。本作では、監督だけでなく、脚本も担当。
ゾンビの生みの親であるジョージ・A・ロメロは『ゾンビ』で、登場人物たちをショッピングモールに籠城させ、資本主義への批判を描き出しました。本作では、学校へ籠城させる事により、10代の若者にとっての学校というポジションを描き出しています。毎日、同じような日々が続き、卒業式の来ない『ビューティフル・ドリーマー』的な生活。彼女たちにとっての卒業とは?そして、どのような道を選択するのか!?
映画『がっこうぐらし!』は1月25日より全国公開です。
(C)2019「がっこうぐらし!」製作委員会