2020年東京オリンピックにてほぼ内定が決まり6月2日〜5日に行われたX Gamesスケートボードにて日本人の女子高生が初優勝をかざり、朝の情報番組日本テレビ「ZIP」にて“子供に大人気”と紹介されるなど最近巷を賑わし徐々に日本に浸透しつつあるスケートボード業界に「日本初!スケートボードの高校が誕生!」というビッグニュースが舞い込んできました!
いったいどういう事なのか? 日本で初めて“スケーターを育てる高校”の本気度を調査してみました。
初のスケートボードの高校誕生!
http://www.vantan-hs.com/sk8-design/teaser/
ファッションやデザイン業界の老舗専門学校のバンタンデザイン研究所が2017年4月よりバンタンデザイン研究所高等部スケートボード&デザイン専攻を開校するとの事で、今月(2016年6月)より願書受け付けが始まっています。
現在アメリカだけでも1400万人以上の競技人口を持ち、世界中から注目されるスケートボード。日本ではまだまだマイナーなイメージの強いスケートボードですが、バンタンの目標は“日本におけるスケーターの価値を高める”事にあるようです。
気になる授業の特徴は…
1.現役のプロスケーターやデザイナーが先生
2.少人数クラス制 個別サポートに強い
3.デザイン教育が学べる
4.スケートボードを学びながら高卒資格が取れる
5.世界で通用するための英会話が学べる
やはり一番のポイントはスケートボードを学びながら高卒資格が取れるという点でしょう。
あくまでスケートボードのプロを育てるだけではなく、スケートボード業界で生きていきたい人に向けたカリキュラムも組まれるようです。
今までにサッカーや野球などのいわゆるメジャーなスポーツを専門的に学べる高校は存在していますが、今回のバンタンの試みは日本のスケートボード界に間違いなく新たな影響を与え、広く浸透することが出来れば一般の方たちのスケートボードに対する見方も大きく変わるきっかけになるのではないでしょうか。
http://www.vantan-hs.com/sk8-design/teaser/
ちなみに専用ホームページでは日本を代表するスケートブランド“Lesque”のトップスケーター・伊藤慎一さんのスケート映像が流れており、それらは全てスケートパークの映像ではなく“ストリート”の映像となっています。ストリートスケートについてはいろいろしがらみの多い日本ですが“あえてストリートのみの映像を載せる”ここにバンタンスケートボード&デザイン専攻のスケートに対する本気度が見えると思います。
ストリートカルチャーから進化して現在に至るスケートボード、今ではキッズのスケートスクールが大人気となりそこから生まれるプロが続出した結果、日本のスケートレベルが飛躍的にアップして世界で戦えるスケーターが生まれてきています。さらにスケートボードが高校教育に加わる事によってどんな化学反応が起こるのでしょうか。
教育とスケートボード
スケートボードが他のスポーツと明らかに違う点、それはスポーツでもありアートでもありカルチャーでもあるという点です。スケートボードにユニフォームは無いし、チームプレーもない。アイススケートのように自分を表現するものでありアイススケートと違って場所を選ばない。楽しみ方も人それぞれであり、発想は無限大です。そんな無限の発想が教育にどんな影響を与えていくのか?興味わきませんか?
今後どんな卒業生がこの学校を巣立っていき、どんな発想を見せてくれるのか。楽しみすぎるスケートボードの未来と共に大きな期待を持って注目していきたいと思います。