仏壇や四字熟語を擬人化?創造力を感じさせる人に変換されたキャラたち

2019/01/03
南城与右衛門

今年の夏、話題となったアニメ「はたらく細胞」。人間の細胞が女の子などに擬人化された作品ですが、作者のたくましい創造力と創造力を感じます。擬人化といえば、これまでも艦船、日本の名城、寺社など数多くあり、冷静に考えると心配になって来るほどジャンルは多岐にわたります。

そこで今回は『人間の想像力ってすげえな……』と思えるものの擬人化キャラを紹介します。

仏壇

2016年、横須賀の仏具メーカーが若者の宗教離れを危惧し、仏壇の擬人化コンテストを開催。51点の応募があり、可愛らしい萌えキャラがグランプリを受賞。仏壇要素は無いものの和服を着た女の子で商品化などを計画していたようです。

ひらがな

日テレの番組から誕生したキャラクター。アニメ、ゲームなどにメディアミックスされました。設定は文字が無くなった世界から、文字を取り戻そうと擬人化されたひらがなキャラが仲間を探しに旅をするというストーリー。キャラの名前は「あ」や「ぬ」「ね」など大勢いて豪華声優陣を起用し美男美女化されています。またバカリズムさんが脚本で舞台や映画も製作されました。

四字熟語

文字といえば四字熟語もパズル系のブラウザゲーム「イディオムガール」で擬人化。唯我独尊、不老不死、魑魅魍魎などの美少女キャラがおり、言葉の意味が外見や性格に反映されています。

2017年10月に配信スタートし翌年3月にサービス終了。リリースは擬人化の宝庫DMM GAMESでした。

細菌

はたらく細胞にも肺炎球菌などが登場しますが、病原菌が擬人化され遊べてしまうのがWIXOSS(ウィクロス)というカードゲーム。ピロリやサルモネラ、ビブリオがかわいらしいくも少し悪そうなイメージで描かれています。

無許可で家宅侵入し忌み嫌われる例の虫も擬人化されています。2011年に漫画誌で連載が開始した「ごきチャ」。人間と仲良くなりたいGの少女ごきチャが人間から嫌われながらも健気に生活するというストーリー。後にアニメ化もされました。

地方の特産品

スマホゲームアプリ「天下統一クロニクル」は、都道府県にちなむ人物のほか、妖怪、特産品、現象などを擬人化したカードゲーム。登場する鹿児島の一反木綿はまだぎりぎりイメージできます。ただ香川県の讃岐うどんちゃん、徳島県の鳴門の渦潮ちゃん、宮城県のずんだ餅ちゃんなどとなってくるともう分からない……ってなってくるほどバリエーションが豊富です。

実写擬人化!!とまりますボタン

西日本鉄道がウェブムービー「とまりますボタンさん」を製作、公開しています。バスで次の停留所で停まって欲しい時に押すあのボタンが人間サイズで擬人化され、お年寄りに席を譲ったり、乗り遅れそうなお客さんを応援したり、ヘッドフォンをガンガンに聴いていると思しき少年を見て頭を抱えたりしています。

政治家?が擬人化というか女体化

タワーディフェンスゲーム「政剣マニフェスティア」。コッカの政剣を狙うヤトーから総理となったプレーヤーが政霊を指揮して戦うというブラウザゲーム。政治を想起させる用語に女体化された政霊の名前もタナカ、イヌカイ、サンジョウ、ヒラリィなど歴代総理大臣や政治家を連想。公式サイトのキャラ紹介も選挙ポスターのようなデザインで凝っています。

配信から2年以上が経ち第二章に突入しているところを見ると人気ゲームのようです。また、きちんとフィクションであることを強調。お察しの通りこちらもDMM GAMES。

上記の他にも今年、アニメ『深夜!天才バカボン』でついに擬人化はうんこにまで及び、かたいうんこ、おなかくだしうんこなどが美男子に。もはや飽和というかカオスの領域に入ってきていますが、今度はどんなものが人型になるのか楽しみでもありますね。

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"情報番組や誰も知らない深夜番組、ラジオなどを構成したり、ソーシャルゲームのシナリオを書いたりする、いわゆる駄放送作家。友達はPC、恋人は二次元、恩師はあらゆる漫画、といった充実した人生継続中"

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