美・健康・長寿…すべての根源は腸にある。といつまでも美しく、健康でいるために正しい「美腸活」をトータルにアドバイスする「美腸Methods」を提供しつづける株式会社フェイス・ジャパンの代表取締役 田和璃佳さん。腸活の大切さや、腸と心の関係について話を伺った。
研究により腸内細菌がホルモンを生み出していることがわかっている。最近増えている鬱や自閉症などは頭の中のセロトニンというハッピーホルモンが減少していることから、そのような症状が出ている。これは腸内細菌の数が激減しているためホルモンをつくりだせず、脳に送れないという悪循環が生まれているためだ。そのため鬱だからと心療内科に駆け込むだけでは根本的な改善にはならないと話す。腸の中にある腸内細菌を増やしてホルモンをつくってもらうことで心の安定に繋がるのだ。
腸活して腸内環境を整えた人はメンタルも安定し、集中力も高まるため仕事のパフォーマンスも上がると田和氏は話す。セロトニンがたくさんあるとセロトニンからメラトニンという睡眠ホルモンができるので不眠症が改善され、眠りの質も格段によくなる。幸せな状態でいると笑顔も増え、ハッピーオーラも出て、生き生きとした雰囲気になる。心のメンタル含めた全てが腸活と繋がってくると教えてくれた。
このように腸活は健康にも心にも重要なため、田和氏はその大切さを訴え続けている。独立後、2018年からセミナーなどを通して人前で腸活について話すようにもなった。初めは先生として気合を入れて難しい言葉を使いながら説明を行っていたが受講生が睡魔に襲われていたりとあまり届いてない様子だった。
そのため、最低2個は”腑に落ちる瞬間”を受講生に与えられるようにしようと心がけたと話す。子供でもわかるように、例え話や身近なことを織り交ぜてポイントを伝えるようにしている。そのスタイルに変えてから受講生もしっかり耳を傾けてくれるようになったと語る。
腸活をされた生徒さんで印象に残っているエピソードを聞くと、人工透析の一歩手前くらいまで体調を崩していて、腸活をはじめた56歳の男性社長について教えてくれた。三週間で約8kg減って血便・血尿も止まり、血圧も160から110くらいまでの正常値まで落ち、血圧が高いがゆえに出ていた鼻血も止まった。更にはよく眠れるようになった。1ヶ月かからずにここまで身体が変わり、医者すら驚く結果となったのだ。
健康意識が高い50歳の女性に関しては、食事も健康的なものを摂っていたが、ストレスによる甘いものがやめられなかった。しかし、腸活をはじめて1ヶ月後にはどうしてもやめられなかった甘いものなどの暴飲暴食が止まったのだ。それは腸を変えたら、脳が欲しがるものも変わったためだ。そして彼女は無理なく4kg痩せ、肌艶もよくなった。
2人の例のように最初の一歩を踏み出せば、体がしっかり応えてくれる。更に腸と脳が変わって添加物も取らなくなると舌が正常に戻り、過去に摂っていた添加物があるものを摂ると、不味いと感じるようになる。これにより更に腸活が進むいい循環が生まれ、健康的な体になると田和氏は言う。
ただ、腸活が成功するための大前提として、先ずは教えたことを素直に取り組むことが早くに結果が出るポイントだと教えてくれた。