健康維持から美容まで女性をトータルサポートする「つづきレディスクリニック」院長・吉岡範人氏の考え方とは

2022/10/24
マガジンサミット編集部

医療の枠に収まらず、美容などの異なる角度から女性をトータルサポートする「つづきレディスクリニック」院長・吉岡範人さん。今回は、その吉岡さんに自身のこれまでの経歴や、現在行っている活動、自らの信念などについてお聞きしています。

生活の中に医業があった子ども時代

開業医の家庭で育ったという吉岡さん。意外にも、スキューバダイビングのインストラクターとしての将来も考えていたと言います。

吉岡範人さん(以下、吉岡)「親が産婦人科の開業医でしたから、子どもの頃から医業と生活がひとつになった中で育ってきました。楽しみにしていた外食の日に急な手術が入ってお流れになったり、他の病院から応援に来てくれた先生方にお茶を出してもてなしたり。子ども心に面白くないこともありましたが、それが日常でしたから、自分も大きくなったら婦人科の医者になるんだろうと、なんとなく思っていたのでしょう。

それでも学生時代はドラムを叩いたり水泳をしたり、その延長でスキューバダイビングを始めて、インストラクターの資格も取りました。医師免許試験に通らなかったら、その業界で食べていこうと考えていましたから、大学内に部活を立ち上げ、企業と協力してインストラクター業も手がけていました。その後は順調に医師としての道を歩みましたが、何かが違っていたら、今ごろは海を仕事場にしていたかもしれません。」

女性を多角的にサポートする治療を実践

吉岡さんが院長を務める「つづきレディスクリニック」の特徴は、健康維持から美容までカバーするトータルケア。健康と美容には密接なつながりがあると吉岡さんは語ります。

吉岡「当院は一般的な産科・婦人科の枠に収まらない、トータルケアを提供する、女性のライフパートナーを目指しています。産科をはじめ一般婦人科、ガン検診や更年期障害、月経困難症や不妊外来などの各種の治療。プラセンタ療法やビタミン注射といった施術。さらにダイエット外来や医療脱毛などのビューティケア。病気の治療と予防はもちろん、健康維持から美容までカバーするメニューを用意しています。これは、疾病治療と健康維持、美容という領域は、それぞれが密接なつながりを持っているためです。

たとえば体毛が濃くなる『多毛症』というものがあります。これは美容上の問題ではありますが、婦人科の疾病が要因となることもあり、医学的に治療できることがあります。このように女性が直面する問題や悩みごとに対して、異なる角度からさまざまなアプローチを用意しておき、その中で最善の選択ができる体制をとっています。

また、ライフステージの変化に合わせたケアも重視していますね。産婦人科は命の誕生に関わる分野ですが、私自身が大学時代に『婦人科腫瘍』を専門にしていたことから、ガンの在宅医療も行っています。生も死も人間にとって大切なものですから、生まれてから亡くなるまでのどの時期も、その人らしく輝いて暮らすための手助けを心がけています。

もうひとつ、女性がその能力を最大に発揮できるよう、医学的なサポートも行っています。女性の心身は月経によって、そのコンディションが大きく変動します。たとえば高校や大学の試験日や、アスリートであれば大事な大会の日に体調を悪くしてしまったら、それは彼女自身の将来にも大きな影を落としてしまうでしょう。そうしたことのないよう、医学的な面で万全の準備をしておき、『ここ一番』という場面で実力を存分に発揮してもらう。それも、女性に対して医療が提供できる重要なサービスです。」

時代とともに変わっていく女性の悩みを解決する

女性が抱える問題は時代とともに変わっていく、と語る吉岡さん。昔と今ではどういった違いがあるのでしょうか。

吉岡「昔と比べると、現代は女性の社会進出が進んでいます。ですが、社会に出た女性たちが健康的に、安心して活躍できているかというと、決してそうはいえません。働く女性は男性同様に結果を求められますし、専業主婦であれば核家族化の進行や近所づきあいの希薄化で、家事や子育ての場面で周囲の協力を得にくい環境になっています。結果、多くの女性が体調の悪い中でも、無理を押して動くことになります。

そうした時代背景や環境の変化の中で、おそらく昔であれば大きな問題とは認識されていなかったことが、今や重大な課題となっていることは少なくないはずです。たとえば妊娠の期間が長いと生理痛が少なく、軽くなる傾向があります。ですから『二十代半ばまでに初産、その後数人の子を出産』というのが一般的だった時代と比べたら、晩婚化・少子化の現代では生理痛がきつく表れるケースは増えていきます。更年期のトラブルについても、同じことがいえるでしょう。

女性の生活スタイルの幅が広がり、ライフステージの変化が多様化したことによって、女性特有の悩みや問題も多種多様になっています。そこに関して私たち医師にできることはまだまだ数多くあるはずですし、レディスクリニックの役割も大きく、重くなっていると感じています。そのためにも『女性のかかりつけ医』として、私が持っている知識や技術を活かしたトータルケアを提供していこうと考えています。」

同志を集めてサポートの輪を広げたい

「つづきレディスクリニック」が行う女性へのトータルケア。吉岡さんは、これを世の中にもっと広めていく事が目標だそう。そのためには、志を同じくする仲間がもっと必要だと語ります。

吉岡「現代の女性はニーズに合わせて、メディカルケア、ヘルスケア、ビューティケアの各施設を使い分けています。これらをひとつにまとめ、医学的な知見をベースに専門性の高いケアを提供できれば、あらゆる女性の生活スタイルとライフステージに合わせたサポートが行えます。当院の根底にはこうした思想があるのですが、この考え方はまだまだ一般的とはいえません。そのため書籍を執筆したり、メディアに顔を出したりしていますが、思うように広がっていないのが現状です。ことに切実に感じるのが、当院と志を同じくする医師、医療機関の不足です。

当院が掲げるトータルケアは一般的ではないとはいえ、すでに多くの女性たちに支持されています。実際に当院の来院者数は急速に増加していますし、すでに限界に近づきつつあります。この状態を解消するには、より多くの受け皿を用意しなくてはなりません。

そのために今の私が求めているのは、志を同じくする仲間です。医学的知見をベースに、女性の悩みやニーズの解決にあらゆる角度からアプローチする。そうした活動に賛同してくれる先生方とつながり、協力しつつ、サポートの輪を広げていきたいのです。もしも私の考えに大きくうなずける先生がおられたら、ぜひご連絡をいただきたいですね。

さらに医師だけでなく、それ以外の分野の専門家も参加できれば、より大きなサポートシステムを作れるでしょう。たとえば美容師さんであったりエステティシャンであったり、ネイリストや占い師の方も良いかもしれません。幅広い職種の方々が集まって、それぞれの分野から女性を支える。そうした場所、仕組みを作りたいのです。

それこそビル一棟丸ごと、女性のための施設が作れたら理想的でしょう。働く女性も子育てに忙しいお母さんも、気軽に立ち寄って悩みごとを相談したり、問題を解決してもらったり。そうした場所を作ること、そこでより多くの女性たちに手を差し伸べて、彼女たちの美しく健康な毎日を支えていくこと。それが私の最終的な目標だと思っています。」

女性の健康、美容のサポートを合わせて行うトータルケアという吉岡さん考え方。こういった考えが広まっていけば、女性にとってもっと生活しやすい世の中になっていくのではと思います。

吉岡 範人 つづきレディスクリニック 院長

吉岡 範人(よしおか のりひと)

1978年、千葉県出身。聖マリアンナ医科大学では婦人科腫瘍を専門とする。2003年に卒業後、同大学の初期臨床研修センターに配属。一般産婦人科に加え救命救急、内科、外科、小児科を学ぶ。2013年にはカナダ・ブリティッシュコロンビア大学への留学を経験。2019年、現職に就任。

INFO.

つづきレディスクリニック(産科・婦人科)

〒224-0003 神奈川県横浜市都筑区中川中央1-2-1 ヴァンクールセンター北4F

TEL 045-910-0234 FAX 045-913-0007

駅から徒歩1分 都筑区の婦人科

座右の銘/天才とは1%のひらめきと99%の努力である。

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