「BlendVision One」は4K時代の覇者になれるのか、秘匿性と遅延対策に優れた高機能な配信プラットフォーム

2023/10/26
マガジンサミット編集部

幕張メッセにて、10月25日より10月27日までの期間で日本最大のIT展示会である「Japan IT week 秋」が開催。台湾、シンガポール、マレーシア、そして日本といったアジア太平洋圏に事業拠点を持つグローバルメディア&テクノロジー企業グループKKCompany Technologies Inc.の日本法人であるKKCompany Japan合同会社が同イベントに出展している。 

会場では、今年6月に全世界で販売を開始した、より簡単にかつ安価で動画・ライブ配信を可能とするオールインワン・パッケージ型の動画共有・配信プラットフォーム「BlendVision One」の実機デモのほか、搭載されている先進技術の紹介や、実際に「BlendVision One」を使用した4Kの高画質や超低遅延配信のデモなどが展示された。 

KKCompany Japanは、「KKBOX」という音楽配信プラットフォームでグローバルに成長を続けてきた。KDDIとテレビ朝日の合同会社が提供する「TELASA」(テラサ)には、同社のプラットフォーム「BlendVision」が採用。そして、今年の6月にサービスを開始した「BlendVision One」は、ライブ配信と動画共有の2つの機能がある機密性の高い、企業向けのコミュニケーションプラットフォームとなっている。 

「BlendVision One」は、企業向けサービスのため機密性にも重点が置かれている。その理由は、新製品の開発や著作権の配慮、マスコミ発表前の代理店説明会など、多くの異業種と人が介在するため。つまり、企業にはセキュリティを要する様々な場面があるからである。 

「BlendVision One」のライブ配信、動画共有機能には、視聴制限やデジタル著作権管理(DRM)などのコンテンツ保護機能といった、セキュリティ性・秘匿性確保の機能が多数搭載されている。視聴者向けにシリアルコードを発行することで、視聴できる人を制限することが可能。ほかにも、各視聴者の視聴デバイス数の制限をかけることもできるほか、視聴可能な国や地域の設定、再生可能なドメインの設定をすることもできる。 

ライブ配信機能で大きな特徴となるのが、最高4K画質の配信が可能ということ、そして超低遅延配信ができるということの2点。他社のライブ配信サービスだと数十秒の遅延が発生するが、超低遅延配信機能を使うことで、遅延を3秒まで抑えて配信ができるようになる。 

アニメーションなどの企画制作をしている株式会社ノーヴォ(Noovo Inc.)は、アニメーション制作の中の「プレビュー作業」という工程で、「BlendVision One」のライブ配信機能を利用してリモートでコミュニケーションを取っているそうだ。 

高解像度かつ超低遅延配信のため、リモートで他の土地のスタッフと会話しアニメ映像を見ながら快適にプレビュー作業が行えているという。また、搭載されているチャット機能を使用することで、その都度の発言にタイムスタンプが付くため、後でログを見返すことができて便利とのこと。 

動画共有機能(VOD)に関しては、顧客向けセミナー、接客・店舗スタッフ教育動画マニュアルなどの使用方法も想定している。AIによる高画質圧縮が可能なため、容量が重くなる動画もより手軽に扱えるようになる。ライブ配信も含めて、高画質な動画を共有できるので、商品を綺麗なまま魅力を伝えられる。

動画共有の点では、マニュアルを動画化して共有することで教育コストの大幅削減できたり、スタッフの研修の理解度を上げたりできる、というメリットがある。 

動画時代が叫ばれてしばらく経つが、そのキーアイテムに「BlendVision One」はなれるのか。高機能な配信プラットフォームの今後に期待したい。

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