レヴィアスは今月24日、同社が開発した「J-STO」プラットフォームにおいてセキュリティトークンを活用した資産の売買取引が行われたことを発表。日本で初めてセキュリティトークンを通じた資産の売買取引が実施されたことになる。
「J-STO」プラットフォームとは、これまで文書による契約書やその他のアナログで管理されていた各種契約・資産に関する情報を、ブロックチェーン技術およびAI技術を活用し、信頼性の高いデジタル方式で管理することを可能とする情報通信管理システム。プラットフォーム上において、セキュリティトークン(契約上の地位の証として、ブロックチェーン上に記録される電子的証票)に組み込まれた自動プログラム(スマートコントラクト)が発動することで、各種契約に関する申込み、各種契約に付随する一連の合意・承諾手続、各種資産に関する名簿の自動書換え等を行うことが可能になる。
同社は太陽光ファンドの運営者に対し、今年8月にセキュリティトークンを用いた太陽光ファンドの資金調達スキームとなる「太陽光J-STO(Japan Security TokenOffering)」の開発および提供を実施。「太陽光J-STO」で発行されたセキュリティトークンを通じて、一般的にほとんど行われることのない匿名組合契約における出資持分の譲渡(相対取引)が行われ、同契約上の地位が移転した。
これにより、セキュリティトークンによるセカンダリ(二次流通)取引が日本で初めて実現されたことになる。また、今後はAI技術を適用したプログラムを導入するアップデートを予定し、プログラムに過去の問題点を学習させることで、プラットフォームに将来発生する問題点の検知、根本原因の究明、問題解消プロセスの策定・実行などを目指す。