新しいユニークな健康系スイーツの登場です。その名も「GOVOCE(ゴボーチェ)」! どこからどう見てもチョコレートですが…ごぼうと植物油脂、フラクトオリゴ糖などで仕上げられたもので、原材料にカカオはいっさい入っていないのです。
写真)11月10日より「株式会社あじかん」から発売される「GOVOCE(ゴボーチェ)」。
試しにいただいてみると…滑らかなくちどけにフルーティーな甘さとほろ苦さを感じる、いわゆる“大人向けのチョコレート”のよう。和の甘み(強いて例えるならば和三盆か?)と完熟した果実の甘み、そしてごぼうのビターな香りがスパイスとなって、なんだか不思議なハーモニーです。
開発したのは「ごぼう茶」でお馴染みの「株式会社あじかん」(以下、あじかん)。このチョコレート“ぽい”の秘密は、あじかん独自の技術でごぼうを丁寧に焙煎することで生まれたものです。
ごぼうを丁寧に焙煎することで、チョコ香、ココア香、ナッツ香、甘い香など、高カカオチョコレートと同じ8種類の香気成分が発生するそうで、これは一般的にチョコレートの代用品として使われているキャロブやほうじ茶よりも高いスコアになります。
さらに、ごぼうに含まれる100種類以上の弱い香りを一定の温度をかけることで飛ばしてごぼうの芳醇な香りのみを残し、水分を含ませず、焙煎ごぼうや糖といった原材料を0.02㎜まで微粒子化することで、チョコレートのような滑らかな食感を実現させています。
ちなみに「GOVOCE」1枚(4.2g)には0.7g以上の食物繊維が含まれているそうで、2枚ならばレタス100g以上の食物繊維を摂取できる計算になりますね。
※レタスの食物繊維1.1g/100g 出典:日本標準成分表2020版(八訂)
写真)ごぼうは特に香りにこだわって青森産や茨城産を使用。ノンカフェインのため妊婦さんや小さなお子さんも楽しめる。
さっそく試食品を持ち帰り、何も知らない編集部や家族に渡したところ「チョコレート100%ではない気がする…けど、何だろう?」や「面白いフレーバーのチョコですね!」など、皆、ネタばらしをするまでチョコレートだと信じて疑いませんでした。
国内におけるごぼうの消費量は調理の難しさなどの理由から年々下がっており、あじかんでは、和食にかかせない食材であり、水溶性食物繊維(イヌリン)や不溶性食物繊維をはじめポリフェノールなどの抗酸化活性物質を豊富にふくむごぼうを、もっと手軽に気軽に楽しんでもらいたいと2010年に「ごぼう茶」を発売。2020年には69億円を売上げ、11年連続で売上トップシェアを誇っています。
新商品「GOVOCE」の素材である「MelBurd(メルバード)」(カカオを使わないチョコレート風のスイーツ素材)は、ココアバターを参考に乳を使用しないバターを試作中に偶然ひらめいたもので「カカオ原料のかわりにごぼうを使ってみたらどうなる?」と、ココナッツオイルと焙煎ごぼうを掛け合わせたところ誕生したそう。
写真)やや、ビターな甘さはマシュマロや果実などとの相性抜群。
写真)「MelBurd」を使用したカヌレ。品の良い甘さは“ごぼう”が入っているとはとても思えない味。個人的には今まで食べたカヌレのなかで上位3本にはいる美味しさ。(いや、本当に)
写真)「MelBurd」でコーテイングされた豆菓子は広島県の老舗銘菓「豆徳」(徳永製菓株式会社)とのコラボレーション。広島土産にぜひ欲しい一品。
今後は、業務用原料として「MelBurd」を販売する予定もあり、さまざまなコラボレーションによる新レシピの誕生を期待している他、「GOVOCE」以外にも「MelBurd」を活用した新たな商品開発に取り組んでいきたいとしています。
また、あじかんでは「GOVOCE」についてチョコレートの代替食品を目指してはおらず、従来のごぼうの常識を超えた新しいスイーツとして、食の感動を国内のみならず世界に伝えたいとしており、今後、より健康効果を訴求した商品の開発もめざします。
ごぼうから生まれた新スイーツ「GOVOCE」は、2023年11月10日よりクラウドファンディングサービス「Makuake」にて先行発売が開始。現時点で価格などは決まっておらず、詳細は順次発表予定です。