(川沿いのフードワゴン。チョリパンを売るお店が並んでいます。)
アルゼンチンは1人当たりの牛肉消費量が世界一位で、日本人の1人当たりの消費量の約10倍にあたるそうです。“Asado(アサード)”と言われるアルゼンチン風バーベキューも人気の料理となっています。
そんな世界屈指の肉食大国アルゼンチンのソウルフードはもちろん肉!今回はアルゼンチン庶民のソウルフードである“チョリパン”を紹介させていただきます。
チョリソー+パン=“チョリパン”
(豪快に吊るされている極太のチョリソー。)
アルゼンチンのソウルフードと言われるのが“Choripan(チョリパン)”と呼ばれる、アルゼンチン風ホットドッグ。“チョリパンという”名前は、そのままですが“Chorizo(チョリソー)”と“Pan(パン)”が合わさったものです。
ホットドッグのようにパンの真ん中に縦に切り目を入れてチョリソーを挟むものもあれば、パンを横半分に切ってしまい、その間に開いたチョリソーを挟むものなど、タイプもお店によってそれぞれです。私の食べたお店は30アルゼンチンペソ(約200円)でしたが、値段もお店によってまちまちでした。
ホットドッグは存在しない!?すべてがチョリパン!
この“チョリパン”、ブエノスアイレスでは至る所で発見することができ、公園や川沿いの遊歩道といった人の集まる場所、駅・バスターミナル、そしてもちろん街中の路面店でも食べることができます。
「細い女性の手首くらいあるんじゃない?」というほどの太さのチョリソーを挟んだチョリパンの存在があるため、ハンバーガーはあってもホットドッグを街中で見つけることはできませんでした。ちなみに、お隣の国ブラジルでは、屋台フードと言えばハンバーガーとホットドッグが定番でした。
味の決め手はアルゼンチン発祥の“チミチュリ”
(パンから豪快にはみ出すチョリソー。肉汁も溢れています。)
日本人女性ならこれ一個でお腹いっぱいになってしまうんじゃないかというボリュームのチョリパン。肉肉しいチョリソーは食べ応え十分で、味も抜群です。ですが、チョリパンを食べるときに忘れたくない、味の決め手となるソースがあります。それが“Chimichurri(チミチュリ)”と呼ばれるアルゼンチン発祥ソースです。
南米のスペイン語圏ではポピュラーなソースで、オリーブオイルとお酢をベースにした液体に、パセリとニンニクのみじん切り、そして様々なハーブやスパイスをミックスした肉料理に用いるソースです。チョリパンを売る屋台では、多くの屋台でチミチュリを始めとするソース類やサラダが入れ放題となっています。
ただでさえボリューミーなチョリパンにガンガン食材を足せるわけです。女性だけでなく、男性でもしっかりお腹を満たせてしまいます。しかも、チミチュリなどの肉食大国伝統の肉用ソースはしっかり肉を感じながらも、肉をさっぱりと食べるのに最適で、食が進みます。
代々木上原には“ミ・チョリパン”という、チョリパンを食べれる専門店があるそうなので、気になった方はぜひ、アルゼンチンの味を堪能してみてください!私も日本に帰ってチョリパンが恋しくなったら足を運んでみようと思います。