「劇場版コード・ブルー」のロケ地になった海ほたるの防災事情とは

2018/07/26
マガジンサミット編集部

神奈川県の川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアライン。その中央に位置する海ほたるパーキングエリア(以下海ほたるPA)は日本唯一の海上パーキングエリアとして知られ、1日に約2万人の人が立ち寄る休憩所・観光スポットとして親しまれています。

海ほたるPAでは、年間を通して様々なイベントを開催。今年の夏は、2018年7月27日(金)に公開される映画「劇場版コード・ブルー」と東京湾アクアライン「海ほたる」のコラボによる「夏休みスペシャルキャンペーン」が開催されています。

海ほたるPAの4階では、映画で使われた衣装展示や撮影現場のメイキングフォト展示、ARアプリを使ったARフォトフレームなどのコンテンツが楽しめるほか、東京湾アクアライン・海ほたるの構造や防災設備などについて紹介するパネルも展示されています。

この度、夏休みキャンペーンの開始にあたり、映画「劇場版コード・ブルー」の監督である西浦正記氏やドクターヘリのパイロット役の伊藤祐輝氏、整備士役の岩井拳士朗氏、コミュケーションスペシャリスト役の伊藤ゆみ氏を招いてのトークショーが開催されました。

今回は、そのトークショーの内容をもとに、海ほたるの防災事情について詳しく見ていきたいと思います。

海ほたるの防災事情について

映画「劇場版コード・ブルー」では、海ほたるPAが撮影現場として使われました。トークショーの中で西浦正記監督は、「臨場感やスケールの大きさをエンターテイメントで伝えたい」という思いで舞台制作を行ったと語っていました。通常では入れない施設での撮影を行うなど、事故の緊迫感・リアリティーを味わえることが映画の見どころとして挙げています。

キャスト陣も「スケールの大きさを感じた」「一人の命を救うのにたくさんの人が動いていることを学んだ」と役を演じる中で、一刻を争う緊急救命を再現した「コード・ブルー」のストーリーに心動かされたと話していました。

あくまで映画「劇場版コード・ブルー」は、エンターテイメントとして描かれたストーリーですが、もし実際に東京湾アクアラインで予想もしない災害や事故が起こった場合、どのような災害対策がとられるのでしょうか。

トークショーの後半では、NEXCO東日本関東支社 管理事業統括課の長谷川弘幸氏が、東京湾アクアラインにおける防災事情について詳しく説明してくれました。

東京湾アクアライン及び海ほたるPAを管理するNEXCO東日本では、道路管制センターにて24時間、365日体制の防災機能を有しており、何か事故・災害が起きれば、すぐに消防車や救急車の出動要請を行うことができるようになっているそうです。

また、NEXCO東日本が管轄するサービスエリア・パーキングエリアでは、ドクターヘリや救助用のヘリコプターが離発着できるヘリポートを数カ所保有。道路管制センターは災害状況を判断し、救護が必要な場合にはドクターヘリを保有する病院に出動要請できるようになっています。もちろん、海ほたるPAにもヘリポートがあり、映画同様の救護活動が可能な体制が整っています。

災害現場での救護や怪我の手当ては、ドクターヘリに搭乗する医師が行い、場合に応じてドクターヘリや救助用のヘリコプターで病院に搬送して治療にあたります。

さらに、災害の状況によってアクアラインが通行不可能となった場合に備え、海ほたるPAには非常用船舶接岸施設を備わっています。緊急時のヘリコプターによる空からの救助、船舶を使った海からの救助を可能にする設備、体制により、海ほたるPAの安全性は確保されています。

アクアトンネル内で災害が発生したら?

東京湾アクアラインの全長はおよそ15kmで木更津方面から海ほたるPAまでは約5kmの橋梁、海ほたるPAから川崎方面までの約10kmがアクアトンネルになっています。もし、このアクアトンネル内で事故・火災が起きたらどうなるのでしょうか。

NEXCO東日本関東支社 総合企画部 グループ経営チーム チームリーダーの飯干 貴彰氏にお話しをうかがったところ、アクアトンネル内には、火災など大規模な災害が発生した場合に備え、300mおきにすべり台式の避難連絡路(非常口)が上下線合わせて66箇所設置されているとのこと。すべり台は車道下に作られた緊急避難通路に繋がっており、災害状況に応じて海ほたる方面または風の塔・浮島方面に避難誘導する仕組みになっているそうです。

すべり台式の避難連絡路

この緊急避難通路は、救急・救助や消防活動にも使われる通路になっており、トンネル内の災害現場へ緊急車両がすぐにたどり着けるようにもなっています。緊急避難通路は車道よりも気圧を上げているので、煙や有毒ガスが流入するのを防ぐ作りになっています。

夏の高速道路ドライブで意識したい安全意識

東京湾アクアラインや海ほたるPAには、万が一の災害に備えて万全な防災機能が備わっています。ここで今一度確認したいのがドライバーの事故を未然に防ぐ安全意識です。

夏は旅行やレジャーなど楽しい思い出が作れる季節です。一方で、遊び疲れによる居眠り運転やわき見運転が原因による交通事故やスピードの出し過ぎによる追突事故なども増加しやすい季節。

高速道路が渋滞している時は、前の車に追突しないよう、「つかず・離れず」がポイントです。照明や標識などを目印にし、前方車両との距離を約2秒以上の車間距離を保つことが交通事故を防ぐポイントです。また、携帯電話やカーナビに気をとられ、前方不注意にならないことも大切。時速100kmで走行する車は1秒間に約28m進むため、ちょっとしたわき見運転が交通事故を招く原因となります。

また、タイヤの破損や燃料切れなどメンテナンスが行き届いていないことが原因で交通事故を引き起こすこともあります。燃料やタイヤ、オイルなどの点検は出発前にあらかじめ確認するようにしましょう。

「劇場版コード・ブルー」と東京湾アクアライン「海ほたる」のコラボによる「夏休みスペシャルキャンペーン」の開催期間は2018年8月31日(金)までとなっています。この夏の思い出作りに、安全運転でぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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