ゴールデンウィークは車で旅行を計画している人も多いはず。ホテルなどの宿泊施設を利用せず「車中泊」にするつもりの人もいるでしょう。しかし、安易に考えないで下さい。今、車中泊に関するトラブル、危険が結構増えているそうなんです。
そこでまず、こんなサイトがあることを知って下さい。
【くるま旅】 (https://www.kurumatabi.com/)
自動車で旅する人に向けた案内サイトで、この中にある『RVパーク』には“車中泊公認”の駐車場などが紹介されています。その他、サイトの会員になると利用できる『湯YOUパーク』では、温泉を利用できてホテルや旅館の駐車場で車泊が可能な場所も紹介されるなど、情報がたくさん掲載されています。
【Carstay(カーステイ)】 (https://carstay.jp/maps)
1月末にスタートしたばかりのシステムで、全国に点在する駐車場や空き地を車中泊・テント泊スポットとして旅行者に有料で貸し出す日本初のシェアリングサービスです。利用できる場所はまだ少ないようですが、当然今後増えるでしょう。車での旅行が多い方なら、早めにチェックしておいて損はないはずです。
「道の駅」にもマナーがある
車中泊する場所として最初に思いつくのが全国にある「道の駅」かもしれません。無料で24時間利用できて、何よりトイレが有るので便利です。しかし、道の駅は公共施設の“休憩所”であって、基本的に宿泊する場所ではありません。仮眠で利用するのは良いけど宿泊で長時間居座るのは許されていないのです。
とはいえ、その判断基準が曖昧なので管理者側も利用者のモラルに任せている所がほとんど。他の利用者に迷惑をかけなければ一夜くらい寝泊まりするのは許される範囲だと思います。
ところが近年、正式に「車中泊禁止」を掲げている道の駅も増えています。理由はマナーが悪いからです。キャンピングカーの利用者増や“車中泊で旅行”が流行り傾向にあるため、道の駅で宿泊する利用者が急増。と同時に悪質なマナー違反者も急増中とのこと。
【道の駅 マナー違反・例】
・「キャンプ場のように使う」
テーブルを出して飲食・酒盛りパーティー、バーベキュー、テントを建てて寝泊まりする、トイレの洗面所で炊事をする
・「洗濯をして、洗濯物を干す」
・「カラオケ大会」
・「花火」
・「大量のゴミ捨て」
・「エンジンかけっぱなし」
~etc
道の駅は、場所によっては隣が民家だったりもしますので騒音は大迷惑極まりありません。ほぼ全ての道の駅で、“ごみ捨て禁止、エンジンは切る”は絶対厳守になっています。特に夏場はエアコンを付けないと熱中症になるのでアイドリングしたままにする人は増えます。
また、一晩ならまだしも、数日から一週間以上居座っている場合は、すでに車上生活しているので利用方法が間違っています。とにかく、あまりにもひどい利用者をみつけた場合は警察に通報するのが一番です。
道の駅だけでなく車中泊のマナーは、高速道路のパーキングエリアや公園など場所を問わず同様。もちろん駐車違反とされる場所での車泊は原則犯罪になるのでご注意を。
キケンも多い
誰でも出入りできる場所での車中泊はキケンと隣り合わせです。
・覗かれる
ずっと停まっていると知らない人が覗きに来ることも多いそうです。というのも、人が乗っているか確認、寝ていると死体かもしれない可能性もあるので。
・車上荒らしに遭う
運転席側で休んでいて、ロックを解除していたため、助手席側に置いていた荷物を一瞬にして取られてしまう。もちろん就寝中にも起こります。
・強盗に遭う
人がいない車の中を覗かれて何も取る物がなければいいですが、逆に人を見つけた場合のほうが金品を奪おうと襲ってくる場合も。
・地元のヤンキーとかガラの悪い連中に絡まれる
「オレたちのシマで勝手に車停めて寝てんじゃねぇよ」とか因縁をつけられるケースも。地面にドリフト痕があったり、煙草の吸殻やゴミがやたら散乱している場所は溜まり場になっている可能性もあります。
・エコノミークラス症候群
・暑い時は熱中症、一酸化炭素中毒になる可能性も
(エンジン付けっぱなしは基本NG)
・慣れない場所で寝るので体調を崩す可能性も
車中泊はエンジンを切るのが原則なので、特に夏場はよほど夜に気温が下がる場所でなければ辞めましょう。そして、その場所は周囲に迷惑にならないか、危険はなさそうか、更に緊急で連絡ができるよう携帯電話が繋がる場所かどうかも需要です。